守るべき人 ③ (ページ45)

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眠気でグズグズしてるし

身体も暖かい翔くんは

本当に赤ちゃんみたいで可愛い。

「痛かったら言って下さいね？」

「はぁい ... 」

まずはベッドに座らせて、首と肩と腕。

翔くんは姿勢は良いけど

やっぱり仕事柄なのか結構凝ってて。

最近は番組の企画で

バク転の練習してるとかも言ってたし。

指圧に合わせて唸る様な声が聞こえる。

「力加減、如何ですか？」

「丁度いいよ。気持ち良い ... 」

「其れなら良かったです」

腕を解していると

身体がゆらゆらしてきたから

顔を覗いてみたら

やっぱりうとうとしてる。

「翔くん、うつ伏せになれます？」

「んあい ... 」

此の儘座らせておくのも可哀想だし

背中と腰に移ろうと声を掛けたら

何とも可愛らしい返事。

うつ伏せに寝かせてあげたら

もうすっかり寝息を立てちゃって。

でも、朝起きた時に

少しでもすっきりしてもらえる様に

一切手は抜かない。

背中から腰、太腿に脹脛と

時間をかけて解していって

気付けば2時間近く経ってた。

一度も痛そうな反応をする事無く

ぐっすり眠ってくれてたから

気持ち良く感じてくれてたのかな。

だとしたらマッサージを勉強した甲斐が有る。

体勢を仰向けにしてあげて

気持ち良さそうに眠る

翔くんを抱き締めてキスをして、

俺も眠りに着いた。

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