20 主人公side ページ21
負傷したナワーブを小屋側に居るトレイシーの元へと連れていく
いつの間にか暗号機は残り2つ、トレイシーの力恐るべし…
墓場で座らされているイライ君の元に行くとリッパーは居ないようで、暗号機を守りに行ったようだ
A｢ごめんね、遅くなっちゃった｣
イライ｢いや、謝るのは私だ。本当にすまない。この試合負けたら私のせいだ…｣
イライ君を縛り付けているイバラをブチブチと取り除いている時消えそうな声で彼は呟いた
うーん確かに戦犯、という言葉は存在するけれど
誰にだって調子悪い時はあるし私もその時期を経験してきた
だから気持ちはとてもわかる
昇格戦なら、というかトリップ後のこの世界にはランクという物は存在しないようだ
ランクに関することを広間にいた時に彼らの口からは1度も聞かなかったしそれに繋がるような言葉も発してはいなかった
唯一、試合で動くものがあるといえば賞金だろうか
生憎私は賞金を必要とはしていないし
ここに来たのもみんなに会いたい一心だったからお金なんてどうでもよかった
ただ楽しく、真剣に試合をしたいと思っていた
だからこそ、彼を私は必死に励まそうとしているのかもしれない
墓場の裏でこっそりと治療してる時のイライ君の背中は酷く悲しそうだった
治療が終わって、墓場の暗号機を一緒にまわそうとした時、彼は私の背中を優しく押す
イライ｢私と一緒にいると迷惑をかけてしまう…ナワーブ達のところに行くんだ。彼らの元なら君も安全だろう｣
驚いて振り向くと布越しでもわかる彼の悲しい顔
そんな弱々しい彼を見て放っておくファンが何処に居るのか
A｢ううん、大丈夫だよ、そばに居るから一緒に脱出しよう？｣
イライ｢迷惑をかけてしまうのが嫌なんだ｣
A｢迷惑だなんて思わないよ、それにこの試合で全てが終わるわけじゃないでしょ？次があるなら、そんなに難しく考えなくても良いんじゃないかな｣
イライ｢……｣
A｢イライ君の言いたいこともわかるよ？真剣にやることも大切だけど、楽しいって気持ちを消しちゃダメだよ｣
イライ｢…A…｣
A｢大丈夫、絶対って言われたら悩んじゃうけど、みんなで脱出できるよ！希望を捨てないで｣
イライ｢君は、強くて優しいんだな｣
イライ君はそう言うと解読している手を止めて、その手を私の頬にそっと当てた
A｢えっちょ？！イ、イライ君？！｣
イライ｢私のせいで頬に傷が…すまない…｣
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イルカは居るか(プロフ) - 三日月さん» ワァーー！とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります！頑張っちゃいます！ (2019年8月20日 15時) (
レス) id: fd1ff8d4cc (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年8月20日 8時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
イルカは居るか(プロフ) - マルゴト苺さん» アーーー！ありがとうございます！気づきませんでした汗！すぐに直します！ (2019年8月8日 20時) (レス) id: d4951d3408 (このIDを非表示/違反報告)
マルゴト苺(プロフ) - 初コメ失礼します。イライ君とリッパーさんの絡み方凄く好きです！それと「必ずお読みください」でエウリュディケ荘園がエウリュディケ×2荘園になってます…！(小声)更新頑張ってください！ (2019年8月8日 20時) (レス) id: 5d5ff2d8e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルカは居るか | 作成日時：2019年8月8日 20時
