10 主人公side ページ11
ﾝｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞ…や、やさちい…初めて会った人にも賞金までの気遣い…じゃなくて。
その気遣いも浅いお辞儀で済ましてしまい、私は視点は地面を向いたままだ。
人間は本当に尊いものをみると震えだし、体が言うことを聞かなくなるのだと知った。
いや、それだけ私が第五人格を愛しているからでは…？この震えは愛なのでは！？
A(アホな考えはよそう。今は自分の呼吸に意識を集中させて！挨拶！)
A「ハハ…よ、よろしくです。」
アホか！なんだこの挨拶！私は彼女の父親に会いに行く緊張しきった彼氏役か！？最初と態度が全然違うー！何をやっている私！
ノートン君と話していた時のように平常心を忘れるな私！
イライ「顔が真っ青だぞ。緊張するのも無理はないが…大丈夫かい？」
トレイシー「え、もしかしてイソップと同じで社交恐怖？」
ナワーブ「まじ？あーごめん。あんま一緒にいないようにするよ。」
A(ち、違うーーーー！むしろ一緒にいてほしい！ってそれも違う！！！ああああ余計に顔があげられない!試合よ早く！始まれ！)
目や口をぎゅっと閉じその空間に耐える。
しかしいつまで立っても進展することはなく、イライ君のフクロウの翼の音が聞こえたと同時に彼が口を開いた
イライ「ずっと立っているが…因みに試合は椅子に座らないと始まらないぞ。」
A「…。」
おい、まさか？と思い全身の力が緩み、きっと情けない顔で、イライ君の方を見る
イライ「す、すまない。君を助けようと少し君自身を覗かせて貰った。大丈夫。変な奴じゃないさ。」
A「……さては天眼使ったな？！」
私が声を急に荒げたからか、トレイシーちゃんとナワーブは飛び上がって驚く。
ナワーブ「うわ！びびった！なんだよ普通にノリ良い奴じゃねえか！」
トレイシー「どうやって解読の仕方教えようか真剣に考えちゃったよ〜」
イライのその一言のおかげで自然に顔があげられ話すことができた。
実際に見ると彼らは液晶画面越しよりもずっとかっこよくて
ボタン目であるにも関わらず、感情によって表情がコロコロと変わり、それもなぜか自然に見える
先ほどは少し私に気を使ってか、硬い空気も今では柔らかい雰囲気と早変わりして、私はその椅子に腰をかけた
ロウソクの火が優しく私の顔を照らす
イライくんが、やっと笑ったな、とか言うのは、きっと私がリラックスできるために未来を見てくれたんだ。
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イルカは居るか(プロフ) - 三日月さん» ワァーー！とっても嬉しいお言葉ありがとうございます！励みになります！頑張っちゃいます！ (2019年8月20日 15時) (
レス) id: fd1ff8d4cc (このIDを非表示/違反報告)
三日月(プロフ) - とても面白いです！更新頑張って下さい！ (2019年8月20日 8時) (レス) id: 82ace63b88 (このIDを非表示/違反報告)
イルカは居るか(プロフ) - マルゴト苺さん» アーーー！ありがとうございます！気づきませんでした汗！すぐに直します！ (2019年8月8日 20時) (レス) id: d4951d3408 (このIDを非表示/違反報告)
マルゴト苺(プロフ) - 初コメ失礼します。イライ君とリッパーさんの絡み方凄く好きです！それと「必ずお読みください」でエウリュディケ荘園がエウリュディケ×2荘園になってます…！(小声)更新頑張ってください！ (2019年8月8日 20時) (レス) id: 5d5ff2d8e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イルカは居るか | 作成日時：2019年8月8日 20時
