小悪魔と俺 (ページ4)

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｢ねえれおー
アイスたべたーい｣

『冷蔵庫にあんじゃねえの？
この前俺が買ってきたやつ』

｢あれはもうとっくに食べちゃった！
冷蔵庫なんも入ってないよお｣

『はー？わかってたんなら自分でここ
来る前に買ってくりゃよかったじゃん』

｢ここに来るまではアイスの気分じゃ
なかったんだもん、｣

ほっぺをぷくと膨らまして子供みてぇに
すねるA

これもこいつのすべて計算。
なんてわかってるはずなのに、

『あーもうわかったよ！
コンビニいくぞ！』

｢やった！はやくいこー！！｣

るんるんで玄関に向かうこいつ
っておい。

『こら、待て』

｢え、なあに？はやく行こうよ！｣

『お前その格好で行く気？』

｢もうこんな時間だよ！誰もいないって！｣

もう本当にばか。
いくら遅い時間だからってキャミソールに
短パンでコンビニいくばかどこにいんだよ。

『これ着て』

ソファにかけてあった俺のTシャツを
無理やり着させる

｢わーい！れおの服♡｣

『はやくいくぞ』

キャップを深くかぶって家を出た

マンションを出て歩いて数分のとこに
あるコンビニ

｢どれにしよっかなー｣

これとーこれとーって次から次へ
俺が持ってるカゴへアイスやらお菓子をいれるA

『お前には遠慮ってもんがないの』

｢だってれお稼いでるじゃん｣

まあ否定はしねえけど。笑

｢れおありがとう！！｣

なんて無邪気な笑顔で言われれば俺
もうなんも言えねえ、
明日も仕事がんばっかって感じ。笑

散々買わされたパンパンのビニール袋を
片手に空いてる方は当たり前にこいつが
握ってくる

｢ねえれお！
一緒にアイス食べながら映画見よ！｣

何時だと思ってんだよって心の中では
つっこんでるけど

『俺の気に入ってる映画ならいーよ』

なんて言ってる俺は本当にこいつに甘い。

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