episode8 ページ10
A.M 12:06
『しっかし、広いなぁ、でも構造は皆一緒なんだよね。』
構造さえ覚えることが出来れば警備はしやすい。
もっと今までの人生社会とか地理とか勉強しておけばよかった。
呪いの事しか知らない人間に育ってしまったよ。(誰目線)
それにしても、呪いが多すぎる。
1級とかじゃない、4級かそれ以下の雑魚。
だけど量が沢山居るせいで標的を絞れない。
少し、否かなり面倒くさい。
面倒だなぁ。
と思いながらも柊乃祷琴以外の持ってきた呪具で蠅頭を屠り去る。
暫く歩いていると、脱衣所(?)のドアをミリ単位くらいで開けてジィっとこちらを見つめる呪いがいた。
ニタニタ笑ってて気色悪い。
『はじめまして。呪いさん。悪いんだけどそこから出てきてくんない?
祓えないから。』
[イヤア゛ッヤダヨ゛ォ゙]
とぐんにゃり顔を歪めながらわざとらしく泣いている。
全身に鳥肌が立った。
『気持ち悪…。そんなにキショいんなら友達も居ないよね。
お前みたいな人を殺すことしか能が無い塵はさっさと屑箱に行けば良いと思うんだけど。』
その途端呪いの額に青筋が浮かび上がった。
[あ゙⁉]
げぇ。気色悪い。
この世の汚い音声全部集めたみたいな言葉に嘔吐しそうになった。
事実に開き直る呪いが一番嫌い。
ビュンッ!
と飛び出して私の顔面を殴ろうとした呪いを褒めてあげたい。
飛び込んできた瞬間、私は思いっきり持っていた短刀のような呪具で呪いを切りつけた。
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夢主ちゃんの設定を一部変えました。
目を通しておいてくれると幸いです
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作者名:メレンゲドール | 作成日時:2023年10月8日 21時