episode5 ページ7
『おはようございます。』
突然、モニタールームに来いとのお達しがあった。
モニタールームに到着すると、絵心さんがオフィスでよく見る回転形の椅子に座って待ち構えていた。
モニタールームには壁の隅から隅までびっしりとモニターが貼り付けられていて、監視カメラの映像を映し出していた。
…それにしても
『絵心さんの部屋、汚すぎじゃないですか。』
絶対Gの大群居るじゃん。
やだよあたしGと同居してる奴守んの。
あたしが大人の堕落した部分を見て絶望していると突然、モニタールームの扉が
ウィーンと音を立てて開いて、外から誰かが飛び込んできた。
「ご、ごめんなさいっ!遅れちゃいました…。」
そう放つあたしと同じ位の年齢の子。
ラピスラズリみたいな髪色の髪をふんわりと一つに編み込んで、目はぱっちりと開いた形の良い目にアパタイトが嵌め込まれているみたいだった。
小さい可愛らしい鼻にぽってりとした唇、傷の一つもつけていない綺麗な真っ白な肌はまるでゲームの中のキャラクターみたいだ。
そのくらい、女のあたしでも見惚れるような、そんな人だった。
「あれ…?まだセーフでしたか…?良かったぁ。」
と息を切らしながらニコニコしながら話している。
純粋な向日葵みたいな笑顔はあの人を連想させてくる。
また、会いたいよ。
「あ、そういえばAさんには紹介していませんでしたね。」
アンリさんが思い出した、といった感じの表情で話し始める。
「この子は
とアンリさんが言うと天照さんはぴーんと背筋を伸ばして、
「天照七音です!岩手県でマネージャーやってました!年齢は16歳です!よろしくお願いします!」
と大袈裟なくらいに頭を下げた。
『大袈裟だよ。あ、私の名前はA。警備員兼マネージャー。マネージャー経験はあまり無いけど勉強はしてきたし基礎は出来ると思う。歳は17歳。よろしくね。』
と、愛想笑いでよろしくした。
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作者名:メレンゲドール | 作成日時:2023年10月8日 21時