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YJ「そろそろ休憩しよっか?」
ヨンジュンオッパがそう言って、ふらりと倒れそうになる体を壁に身を預けた。
そのまま壁にもたれてしゃがみこみ、息を整えるために深呼吸を繰り返していれば、隣に来て水の入ったペットボトルを差し出してくれたボムギュ。
それをありがとう、と受け取って水を口に含めば生き返る気がした。
BG「ヌナ大丈夫?無理してない?」
『うん、ありがとう、大丈夫だよ。』
気遣ってわたしのペースに合わせて休憩を入れてくれるメンバーたちは、息は荒いけれどわたしのようにフラフラなんてしていない。
心配そうにわたしを見詰めるボムギュも、ふたりしてじゃれ合っているスビンとヒュカも、さっきのダンスの確認をしているテヒョンとヨンジュンオッパも、まだまだ体力的には余裕そうで。
いつもわたしだけ、わたしのために休憩を何回も挟んで、こうやって足を引っ張っていて、すごく申し訳ない気持ちでいっぱい。
思わず溜息が溢れそうになって、慌てて息を吸った。
ダメダメ、隣にいるボムギュに弱音なんて吐けない。
ヨンジュンオッパやスビンならともかく、やっぱり弟たちにはわたしが甘えるよりかは甘えられる存在でありたい。
BG「ねえ今日のお昼どうする?」
けれどもやっぱりわたしのネガティブ思考は伝わってしまうもので。
時間もあるし、久しぶりに外に食べにいこうよ!
わたしの暗い気持ちを吹き飛ばすようにそう明るくそう提案してくれたボムギュに感謝しつつ、いいね、と返せば、じゃあそれご褒美におれ頑張る、と無邪気に笑った。
たのしみだね、と微笑めば、うん、だからヌナも元気だして、とにこっと笑い返してくれるボムギュは本当に優しい子だ。
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作者名:Ukai | 作成日時:2020年10月1日 12時