メンバーはじゃすみんです。 (ページ6)

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菊池side ページ6

ガチャ

やっと帰ってきたと思ったら、一目散に俺の方に歩いてくるA。

俺の横まで来て何かと思ったら第一声は

A「風磨、さっきはごめんね」

Aがこんな素直なのは珍しくて、驚いた。

多分メンバーもびっくりしてると思う。

菊池「あ、お、俺もごめん、、」

驚きを隠せないまま口だけは動いていた。

そう俺が言うと、

A「もう風磨と喧嘩しないから、今までのは時効にしてください」

驚きの連発で、言葉が出なかった。

いくら口喧嘩しても、Aからこんな言葉が出たことは無かった。

急にどうしたのか、頭が追いつかなくてかなり混乱した

でも一つだけわかってる事がある。

Aが敬語使う時は、様子がおかしい時。

Aの顔を見ると、少し涙目だったような気がした。

Aは何も言わず、また楽屋を出ていった。

バタン

中島「え、また出てっちゃったけど、どういう状況？」

菊池「俺もよく分かってない」

中島「でも、Aにしてはやけに素直だったねー」

松島「ねーそれ僕も思った！」

佐藤「いつもは全然素直じゃないのにねー」

中島「あれなんて言ってたの？声ちっちゃくてあんまり聞こえなかったけど、」

マリ「風磨くんとなんとかって聞こえた気がする」

菊池「もう風磨と喧嘩しないから、今までのは時効にしてくださいって言ってきた」

中島「マジ？いい事だけど、そこまで素直だと何かあったのかなってなるよね笑」

佐藤「ね、まあそういう日もあるんじゃない？笑」

中島「まあ風磨はAいじめすぎないようにね笑」

菊池「うっす、」

Aがなんでまた楽屋を出ていったのか、俺には分からなかった

なんで、涙目だったのかも。

俺が嫌いになった？

だからもう話したくないってこと？

喧嘩は好きじゃないけど、Aとの喧嘩はなぜか愛おしく感じてた。

俺以外と喧嘩してるところを見たことがないから。

俺だけちょっと皆より仲良いのかも、特別？とか、

女々しいこと思ったりした。

だから、あの言葉が俺には、少し寂しく感じた。

俺はさっき追いかけるべきだったのか？

そんなことを思いながら、俺はまた携帯に目を戻した。