メンバーはじゃすみんです。 (ページ3)

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あれからすぐ女子トイレに来た。

誰かと会うと自分が抑えられない気がしたから。

今は1人になりたかった。

一人になれた事に安心して、その場にしゃがみ込んだ。

何も上手くいかない、、、

自分でも分かってる。

きっと女の子の前なんだと。

私はくる前も、きてる時もかなり酷い。

頭痛、腹痛、吐き気、浮腫、肌荒れ。

そしていつもしないイライラも。

最近は割と慣れてきたが、以前は我慢出来ず病院で薬を処方してもらっていた。

本番中も頑張ってやってはいるが、キツいことに変わりはない。

なので女性スタッフの人には一応伝えてある。

もちろん他の人には何一つ話していない。

迷惑をかけたくないから。気を遣わせたくないから。

いきなり涙が出そうになっても堪えるしかない。

楽屋でも本番中でも。

本当に限界の時はこうやって一人になる。

誰にも気を遣わなくていいから。

一人になると、一気に反省をする。

A「はあ、、ごめん、風磨、、、」

ため息と共に出てくる言葉は大体いつもこれ。

こんなこと言ったら駄目だって分かってるのに

制御出来ない自分が嫌いで、憎い。

A「どうしたらいいんだろ、」

そう呟くと、涙が出てきた。

A「え、なんで、、、」

自分でも分からなくて、悲しくもないのに、涙が止まらない。

こういう時は、落ち着くまでゆっくり深呼吸をする。

やっと落ち着いたところで、楽屋に戻ろうと立ち上がった時

A「っ、、！」

めまいがして、倒れそうになり壁にもたれた。

立ちくらみが割と酷いので、座り込んだ後こうなることが多い。

でも今回はいつも以上だと感じた。

いつもはすぐ治まるのに、今日は視界のぼやぼやが治らない。

A「なんで、？？」

顔を洗っても、瞬きをしても、目を擦っても変わらなかった。

A「ほんとついてない、、」

唯一の助けだったのは、この後は少し話して一曲歌ったらもう終わりだったこと。

自分の顔を叩いて、言い聞かせるように言った。

A「頑張れ、、、自分、、！」

そう言って私は楽屋に戻った。