愛される女の子

嫉妬(all) ページ11

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今日はメンバー全員での撮影なのに、皆新しく入ったプロデューサーの女性にメロメロで私に相手してくれない。


...可愛いけど。可愛い方だけど私の皆なのに。こんなこと考えちゃう自分が嫌で楽屋から出て行ってしまおうかと悩んでるけど行く場所ないしなぁ...




『彪馬くん、これさ』

池田「あーそれ後でで良い？」

『あ、うん…大丈夫だよ』




『玲於くん、これ見て』

志村「それ今じゃなきゃ駄目？」

『...いや、平気』




『らくちゃん、』

柴崎「ごめん、今忙しくて」

『っそうだよね』




『...洸希く、』

田中「すみません、ここって...」




いつも洸希くんの方から話しかけてくれるのに、今日は私が話しかけてもプロデューサーさんの方に行ってしまって。

悲しくて、苦しくて、こんなところにはいたくないから楽屋から出てきた。



とはいっても行くあてもなく、廊下をぷらぷらとする




杢代「あれ、A？」

『っ和人くん』




前から歩いてきた和人くんは、私と同い年でグループは違うけれど仲良くしてもらってる。




杢代「え、珍しいAから抱きついてくるなんて」

杢代「まって泣いてる？」



話しかけてくれたのが嬉しくて抱き付くと抱きしめ返してくれて。和人くんの匂いに包まれて幸せな気分になれたけど皆のことを思い出して少し泣いちゃった。



『ううん、大丈夫』

杢代「そんな顔で言われても説得力ないよ」

杢代「なんかあった？嫌だったら言わなくて良いけど」



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