ダークヒーロー

#03 チハルside ページ4

「はあっ！？」


「ちょ、テッツさんうるさいっすよ」








ITOKANにいた全員にこっちを見られて、俺は慌ててテッツさんをなだめた。




でも、大声を出した張本人はまだ騒いでいる。




その理由は...








テッツ「おまっ、見たの！？ SWORDの守護神！」


チハル「だからうるさいっすって。 でも、まあ....本人かどうかは...」


「なんや、なにがあったんや！」








俺が今から見た状況を話そうと思っていたところに、ダンさんが割り込んできた。




ああ、またうるさいのが来た...。








ダン「なんやその顔は！」


チハル「ああ、顔に出てましたか、すんません」


ダン「お前、その言い方は....じゃなくて、なにがあったんや」


テッツ「それが、チハルが守護神を見たって、」


ダン「守護神...？ もしかして、アレか？ 今噂になってる...」


テッツ「SWORDの守護神っすよ」


ダン「....なんやとおっ！」


チハル「....はあ、まためんどくさい...」








SWORDの守護神。








それは、今噂になってる、でも誰も見たことのない、不思議な女の子。








その噂というのは、小柄で、全身真っ黒で、夜にしか現れない女の子。 それだけ。








そんな人たくさんいるだろうけど、俺が本人だと思ったのは、きっとあの子を包んでいた、独特なオーラのせいだと思う。








ダン「それで、顔はかわいかったんかッ？」








............。

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