LINE友達さん ページ10
.
｢Aちゃん。最近ご機嫌ね〜｣
｢え、そうですか？｣
｢うん。いっつもニコニコしてる。オールスターゲームの後からかな？
なんかいいことあった？｣
｢うーん………｣
あったと言えばあった。お友達が増えたもの。
松山ではうちの選手の映像を撮ってたけど、セリーグの選手たちも声をかけてくれることが多かったし。
それに。
｢お友達増えました！あとはLINE友達も！｣
｢あら！他の球団の選手だったり？｣
｢そうです〜！哲人さんのおかげでみんな話しかけてくれて！
村上くんとはずーっと連絡取ってます！｣
｢ふぅん……。村上選手とは何話してるの？｣
｢美味しいラーメンの話です。あとはお寿司とかお肉とか！ご飯の話ばっかりですよ〜｣
(…もっと色っぽい話かと)
和子さんは｢娘に友達が出来て良かった〜｣と言って選手サロンから出ていった。
和子さんってば私の事娘とか言っちゃって。
あんなにキレイで若々しいお母さんなんていないよ。
和子さんが離れたのを見計らったかのように近づいてきたのは我らがキャプテンのギータさん。
あ、ニヤニヤしてる。嫌な予感。
Sh9｢なに？村上と連絡とっとんの？｣
｢そーでーす｣
Sh9｢東京の男はやめとけ〜｣
｢村上くんは熊本の男なんだが？｣
Sh9｢今は東京の男や｣
｢ギータさんお父さんみたいやん｣
Sh9｢10しか変わらん親子とかおらんやろ！｣
うーん。相変わらずイマイチ会話が噛み合わない。
そして何を勘違いしてるんだろう。
私と村上くんはLINE友達で、それ以上でもそれ以下でもない。
それに初めて会話してまだ半月くらい。
会ったのもその時だけなんだから、それ以上になるわけが無かろうに。
ギータさんは分かってんのか分かってないのか……。
Sh9｢Aがヤクルトの村上とイイ感じらしいで〜！！｣
｢何言ってんの！！！？！？｣
Sh16｢なーんか仲良さそうやなって思ったけどそういう……｣
｢違いますけど！？ただの友達ですけど！？｣
Sh41｢照れんなって｣
｢照れてないわ！！！｣
すーぐ弄るやん！！
先輩達ほんときらい！！！
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 441人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ミックーリ | 作成日時：2023年4月1日 1時
