検索窓
今日:24 hit、昨日:28 hit、合計:132,099 hit

身内贔屓だから 〜 新たな仕事 ページ36

.






Sh23「どこまで本気かはわかんない。
湧梧も礼も。でも後輩たちと栗はガチだと思う」




Ys55「マジモテるやん…」




Sh23「そりゃあカメラ持って走り回って、トレーナーの仕事もしてって頑張ってる子がいたら好きになるでしょ」




Ys55「逆によくデキてないっすね?」




Sh23「安定志向なんじゃない?気まずくなるより今の距離感ってやつ」




Ys55「なるほど………」






ソフトバンクはどうやら奥手な人が多いらしい。
Aちゃんにその気がなかったのもあるけど。






Sh23「たっきーはね可愛い妹だと思ってるわけ。俺はね」




Ys55「…………ん?」




Sh23「妹には幸せになってほしいわけよ。
…俺は若干ウチの選手贔屓だからね」




Ys55「臨むところっす」






そうやって助言してくれるあたり、ちょっとばかり応援してくれてるんだろうなと。


……………もう付き合ってるんやけどね。
バレたときマジで怖いわ。詰められそう。






.






.






.






.






「Aちゃん。ちょいちょい」




「てつろーさん?なんです?」






一日休日を挟んで秋季キャンプ第二クールがスタート。
今日も今日とて走り回っていたらてつろーさんに呼ばれた。
理由を聞いても答えてくれず、小部屋に通された。

そこに居たのは監督と和子さん。

確かに姿がないなと思ってたけど……。
え、何かやらかしたっけ?






「えっえっ?」




「とりあえず座って笑」




「あ、はい。失礼します」




「お前、この前一軍にトレーナー増やしてくれって言うとったやろ?会議して増やすことになった」




「ほんとですか!!………よかった」




「で、そのトレーナーやけど。滝川にやってもらおう思て」




「…………………わたし?」




「おう。コミュニケーションとれて選手のこともよー知っとる。選手からの信頼も厚い。俺はお前が一番適任やと思とる」




「私もAちゃんにやってもらいたい。
ずーっと見てきて、Aちゃんは広報より現場向きやなって思ったもん。

こっちの仕事は気にせんでいいから、ね?」




「…………そう言われましても」




「あ、嫌やったか?」




「いやいやいや!全然!
凄いありがたいし、一番やりたかった事なのでもちろん嬉しいんです。

あ、広報の仕事がやりたくないとかそんなんじゃなくてですね!?」




「わかってるよ笑」






.

プレッシャー→←隠し通せませんでした



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (94 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
441人がお気に入り
設定タグ:プロ野球
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ミックーリ | 作成日時:2023年4月1日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。