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よろしくね ページ27

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トレーナーの知り合いとの意見交換のために東京に来ていた。
ちょうどいいやと思って村上くんと会うことにした。


少し緊張するけど、ギータさんが大丈夫やって言ってくれたし何とかなるやろ!






「ごめん遅くなった!寒かったやろ!?」




「暖かくしてきたから大丈夫!」




「女の子なんやから大丈夫やないって!!」






「早くこっち!」と腕を引かれてあのド派手な車に乗せられた。
今回も行先は村上くんチョイス。
一応年齢は私の方が上だし誘ったのは私だからお店もお金も任せてって言ったのに、女の子に任せるのは男として許せないからってさぁ。

なんとも九州男児って感じがする。
いい意味ですごい頑固。そういうところも落ち着くんだろうなと。





最初はご飯食べながら、オフに入ってからの近況報告。
三冠王達成と日本人最多ホームランという記録を打ち立てた村上くんは、連日テレビや雑誌等々メディアに引っ張りだこ。

下手するとシーズン中より忙しいかもと。
人気者はすごいねぇ。
私なんてスケジュールスカスカすぎて毎日何しようか悩むくらいなのに。






「Aさん」




「あー、うん。ちょっと待ってね。心の準備する」




「なんか急かしたみたいになったやんごめん」




「そうは思ってないって!

………いろいろ悩んだんよ。仕事が仕事やし遠いし」




「うん」




「でもさギータさんが自分の気持ちに嘘つくなって。
やから私も覚悟決めようって。



村上くん。私もね、村上くんと一緒だと落ち着くんよ。
変に気使わんくていいし、すっごい楽。

だからよろしくお願いします」






告白された身とはいえ、やっぱり緊張はするもので。
お願いしますと頭は下げたまま。顔暑いなあ。






「よ……………、かったぁ〜……………」




「そんなに?笑」




「だってAさん絶対俺の事好きじゃないと思ったもん。
どうせ友だちとしか思ってないんだろうなって。
周り男ばっかやし、ソフトバンクの人やろって。
イケメン多いし」




「確かにイケメン多いけど目の保養止まりやねぇ。
湧梧くんとかイケメンすぎて絶対無理」




「ゆーごくん?」




「板東くん。うちの次期エース候補」




「確かにあの人はヤバい。俺でもイケメンやと思うもん」




「でしょ!!?!」






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作者名:ミックーリ | 作成日時:2023年4月1日 1時

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