２６、お見舞い ページ27
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好きなかすみ草を花束にしてもらって、病院へ向かった。
久々に会う自分がなんか懐かしく思えて不思議な気分。
『わー。そうだった。Aってこんな顔だったね！』
「覚えてたの？」
私の顔を二人で見つめる。
.
『女のこの寝顔ってさ、五倍増しだよね(笑)』
「何それ？可愛さって事？」
『そう。って言わない？』
「言わないよ。完全男の会話でしょ？それ。」
『そっかぁ。つーか、あれだな。俺、Aの起きた顔みてぇな。』
なんか照れるんですけど・・・
たまにそういう事さ、なんでもない顔して言うよね。
表現がストレートなんだよね。
言わないか、ストレートか。
「そろそろ行こう？万が一誰か来ても困るし」
足早に病院を出ようとした所で、
病院の自動ドアの向こうに見覚えのある二人を見つけてしまった。
思わず足を止める。
『ん？どしたの〜？』
智君は私の視線の先に気づいたのか、急に黙った。
・
・
腕を組んで、顔を近づけて笑い合う二人。
多分誰が見ても、二人の関係は恋人同士だと言うと思う。
でも、
男の方は、私の彼氏。
女の方は、私の友達。
二人で、こっちに向かってくるから、慌てて背を向けた。
隠れる必要なんてないのにね。。。
・
彼氏「Aの見舞いなんて、とっとと済ませてこよーぜ。で、その後は・・・」
友達「その後は？」
彼氏「決まってんだろー？」
甘い雰囲気で、通り過ぎる二人。
怪しいとは思ってた。
なんとなくは、感づいてたよ？
でも目の当たりにするとね・・・
.
一気に胸が苦しくなる。
私は俯いたまま、足が張りついたみたいになって動けずにいた。
怒りの感情じゃない。
自分の価値が０になったんじゃないかって思えて、悲しい。
『A！！』
智君に呼ばれて、金縛りにあったみたいな身体が動くようになった。
そうしたら、こらえきれない涙が、ポロポロ溢れ出る。
.
覚悟があったつもりなのに。
涙が止まらないから、すっかり救済所になってるトイレに駆け込む。
.
「うぅ。。」
ひとしきり声を殺して泣いて、ちょっと落ち着いてきた頃
『ねぇ、海いかね？』
優しい声が聞こえてきて、見上げるとそこには、
目じりを下げてふんわりした笑顔を向けてくれる智くんがいた。
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ラッキーアイテム
革ベルト
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kei(プロフ) - 潤也さん» 良かったらメアド交換しません？ (2013年2月26日 14時) (
レス) id: b2e860d713 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 潤也さん» でも、春ってもうすぐよね？！近くだったらいいな〜^_^ 今年は国立申し込めるね！！ (2013年2月26日 14時) (レス) id: b2e860d713 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - arashio5さん» わ！コメ頂いていて、返信せず、申し訳ありません>_< 続編のお言葉ありがとうございます☆このお話、自分でも好きなので何か出来たらなぁと思うのですが(^^;;なかなか、、、コメ嬉しかったです！！ (2013年2月26日 10時) (レス) id: b2e860d713 (このIDを非表示/違反報告)
kei(プロフ) - 潤也さん» ええっー！！お久しぶり☆おめでとー！！すごいねすごいね☆どの辺りに住むの？会えたらいいね！！ (2013年2月26日 10時) (レス) id: b2e860d713 (このIDを非表示/違反報告)
潤也 - keiお久しぶりです(^o^)/潤也です!!この春から東京の大学に行くことになりました(^3^)/ (2013年2月25日 22時) (携帯から) (レス) id: ce0b980631 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kei
