冴えない僕と (ページ4)

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＃世界が違う人ページ4

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高校生になっても、僕は相変わらず冴えなくて。

強いて変わったことと言えば、背が伸びたぐらい。

まあ、そりゃ成長するんだけど。笑
180ぐらい伸びたのは少しビックリ。

だから、背だけはちょっと自慢だったりする。

そして、そんな僕にも友達と言える友達が出来たこと。僕にとっては、結構な進歩だと思うんだけど、ま、普通に考えたら当たり前なんだろうな。

そんな当たり前なことでも、僕にとったら進歩過ぎる進歩だ。

「よっ、ナムジュン。」

噂をすれば、僕の唯一の友達、チョンホソクのお出ましだ。

「おはよう。ホソガ。」

HS「今日も平和だね～。で、今日は何読んでるの？」

「ん？ミステリー小説。ホソガも読む？」

HS「俺はパス。そもそも本とか小説自体苦手だし。」

「ふーん。面白いのに。」

HS「俺は体動かす方が好きだから。」

「確かに。ホソガはそっちの方があってるね。」

そう言いながら、いつも僕の読書に付き合ってくれるホソク。

うん。自分で言うのもなんだけど、いい友達つくったなって思う。

HS「そう言えば確か今日、転校生くるよね？」

「えっ、知らない。そうなの？」

HS「うん。確か、そう。てか、意外と先生の話聞いてないんだね。」

「うーん、授業意外はあんま聞いてないかな。」

HS「わ～お。ある意味すげ～わ。」

「そう？」

そんな他愛もない会話をしてると、教室のドアの開く音がしてみんな席につき始める。

ホソガもまた後でって言って自分の席についた。

TC「知ってると思うが今日は転校生がいる。みんな仲良くするように。入っていいぞー。」

先生の合図と共に入ってきたその子は、少し緊張気味で、だけどどこかワクワクしてる。

そんな様子の女の子だった。

クラスの男子はなんだかソワソワしている。
そりゃそうだ。

だって、誰が見ても可愛いんだから。

TC「じゃあ、軽く挨拶して。」

「えーっと...。イAです。これからよろしくお願いします。」

TC「じゃ、席はキムナムジュンの後ろなぁ。」

先生は僕を指差して、誘導してる。

後ろかぁ。なんか緊張するなー。

僕の方に向かって歩いてくるAさんは、意外と小柄で少し明るめのブラウンの髪にセミロングがまさに似合う女の子だった。たまにチラッと見えるピアスも似合ってて。

そんなAさんを見て思ったことは

僕とは＂世界が違う人＂だった。

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