中島さんちの姫ちゃんと菊池くんちの王子くん

４７−王子くんパパ ページ47

・風磨side




風磨「優磨は、勝利と食ってんの？」


勝利「なんかね、優磨には考えてることがあるみたいだよ」


優磨「ちょっ！？勝利くん(汗)」





なに？



なんだよ！



俺には話せない事？




勝利「優磨、風磨くんに自分の口から話した方がいいんじゃない？」


優磨「………うん」





なに何？



悪い話？





勝利「優磨、大丈夫だよ！」




勝利は、そう言って優磨の肩をポンと叩いて離れて行った





風磨「で？何の話？」




優磨の隣に座るけど、優磨は口を開かない





風磨「無理に話さなくてもいいぞー」





わざと、気を抜いて話してみる





でも、しばらく続く沈黙





ちょっと、話題変えよっかな…





風磨「肉、旨かったか？」


優磨「もしだよ？」


風磨「え！？」





質問に質問返しされて、ビックリ(苦笑)





優磨「もし、僕がジャニーズに入りたいって言ったら………反対する？」


風磨「優磨、お前！」





そんなこと考えてるなんて、思いもしなかった





優磨「反対？」


風磨「唐突で、ビックリしたけど……やりたいんだろ？」


優磨「お父さんみたいに、かっこよく歌える歌手になりたい」





俺みたいに？




すげぇ、嬉しいじゃん///





風磨「優磨が、ヤル気あるなら反対しない」
優磨「本当！？」




こんなに、食い気味で言ってくるとこを見ると




本気なんだろ




風磨「ただ、みんながみんな、デビューしてど真ん中でやれるわけじゃねぇぞ！」


優磨「わかってる！勝利くんにも言われた」


風磨「自由もプライベートもなくなる」


優磨「はい」


風磨「あと、１つ譲れないことがあるんだけど」




俺もやり遂げた事だから




優磨「なに？」


風磨「大学を卒業する事！」


優磨「勉強も頑張る！」


風磨「やるからには、本気でやれよ」


優磨「お父さん、ありがとう」





そう言って勝利の所に走って行った





俺自身がやって来たこと



ちゃんと、俺の背中を見てたんだな





優希「優磨がジャニーズに入りたいなんてね」



いきなり、背後から優希に話しかけられた




風磨「あっ………優希は反対じゃ？」


優希「私の旦那さまは誰？」


風磨「優希、じゃあ……」


優希「ジャニーズ入りを反対するような女は、ジャニーズのタレントさんとは結婚しません(笑)」


風磨「ありがとう！」






優磨、厳しい道だけど頑張れよ！




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