中島さんちの姫ちゃんと菊池くんちの王子くん

４１−姫ちゃんパパ ページ41

・健人side




真姫「まきのだもん！」


美姫「美姫のなのに………いいよ、真姫にあげるから」





最近、この光景をよくみるようになったんだよね…






美姫は８歳、小学３年生

真姫は４歳、とにかくわがままやりたい放題





美姫は、お姉ちゃんだからって育てた事はないのに



自然とお姉ちゃんらしい優しさを身につけて



最近は、わがままな真姫に我慢ばかりな毎日





健人「ねぇ、美耶」


美耶「どうしたの？健人」


健人「美姫なんだけど、真姫に我慢ばかりしてるよね」


美耶「真姫に、お姉ちゃんのでしょ！って教えても、美姫が『いいよ、真姫にあげて』って真姫に渡しちゃうの」


健人「美姫は、本当に優しいから……我慢がストレスに変わらないか心配…」


美耶「美姫が本当に真姫が可愛くてそうしてるのかも……様子、見ておくね」


健人「ん、美耶よろしくね」


美耶「うん」






庭で、秀磨と遊んでる真姫の様子を見にウッドデッキに出たら





真姫「しゅうくん、それまきの！」


秀磨「しゅうもあそびたい！」





秀磨相手にもこの有り様……(汗)





美姫「パパ、ゆまくんのおうちで宿題してくる」


健人「うん！わかんないとこがあったら、パパに聞いて！」


美姫「わかんないとこがあったらね(ﾆｺｯ」


健人「パパ、出番なさそう…」


美姫「いってきます」





俺の横を通り過ぎて、庭から風磨んちに入っていった




今年度は、優磨と同じクラスだから登下校も一緒



俺に似て、成績優秀！



ピアノもどんどん上達してくし、美人さん



まさしく、名は体を表すって感じ♪





ただ、やっぱり出来すぎて心配





秀磨「まきちゃんのケチんぼ！」


真姫「ケチんぼじゃないもん！」




やれやれ、こっちは大ゲンカ




健人「真姫！秀磨に貸してあげなさい！そんなんじゃ、お姫さまになれないぞ！！」


真姫「ネェネがおひめさまだもん、まきちがうもん！」


健人「真姫も、お姫さまでしょ！」


真姫「おひめさま、ならない！」





真の姫どころか、やんちゃ街道まっしぐら




秀磨「まきちゃん、しゅうのおひめさま」




おぉ、秀磨！



このやんちゃ娘を姫と言ってくれるの！？




健人「秀磨ありがとな！」


秀磨「まきちゃん、だいすきなの！」


健人「そっかぁ(笑)良かったな、真姫」


真姫「べー！」


健人「なっ！？」





真姫のやんちゃ娘っぷりが加速していく………(涙)




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