中島さんちの姫ちゃんと菊池くんちの王子くん

３５−姫ちゃんパパ ページ35

・健人side




-ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ




３人でバナナ食べてたら、風磨からの着信




健人「んっ……もひもひ(もしもし)？」


風磨「いきなり悪い！優希が陣痛始まってさ！」


健人「うそ！？美耶も陣痛始まったから俺を呼んでたみたいで、ちょっと前にシャワー浴びて、今、みんなでバナナ食ってた♪」


風磨「まじ！？え？………みんなでバナナ？」


健人「『いたたたたっ』言いながら、バナナ食べてんの、うちの奥さん(笑)」




………………





なぜか、ちょっと沈黙




風磨「まっ、いいや！」




やっぱ、その情報は欲してないか(笑)





健人「もしかしたら、誕生日一緒かな？」


風磨「いや、そんな暢気な雑談したくてかけてねぇから！」




やっぱり(笑)？




風磨「美耶さんに代わって」


健人「えーー！淋しいなっ(ﾌﾞｽｯ」


風磨「早く代われ！」


健人「はい、すみません………『美耶ー、風磨』」





美耶に電話を渡すと、質問されたのか何やら話してる




美耶「じゃあ、優希ちゃん、また出産後ねー♪」





あれ？優希ちゃんと話してたんだ




相変わらず、ランチにでも行きそうなノリだな(苦笑)




健人「まだ、病院に行かなくていいの？」


美耶「陣痛の間隔が20分間隔ぐらいになったら、病院に電話してみる」


健人「風磨ん家と誕生日が、一緒かもしれないね(笑)」


美耶「本当に、強い運命を感じるよね(ﾆｺｯ」


美姫「ゆまくんもベビちゃんくる？」


美耶「そうだって！あっ、私が入院してる間は、美姫はじいじとばあばのおうちだよ……大丈夫かな…？」


健人「じいじとばあば大好きだもんね、美姫♪パパも、じいじのお家に帰って来るからね！」


美姫「だいじょうぶ………(ﾆｺｯ」





あっ………違う、そうじゃない！




健人「淋しい時には、淋しいって言っても大丈夫なんだよ！パパは、美姫が待ってるお家に帰って来るからね(ﾆｺｯ」


美姫「パパー♪」




俺に抱きつく美姫の顔を見てホッとした





最初から大丈夫なんて決めつけちゃったら




本当の気持ち言えないもんね、美姫





美耶「そろそろ病院に電話してみる」


健人「そうして、俺も気が気じゃない！」





病院へ電話したら




美耶「病院に１０分間隔ぐらいには着くように来て下さい、って！」





ただいま夕方



帰宅時間の渋滞も考慮して



病院に向かうことにした




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