中島さんちの姫ちゃんと菊池くんちの王子くん

４−王子くんパパ ページ4

・風磨side




とりあえず、美姫ちゃんは中島に抱いてもらった





健人「最初に、美姫が優磨におもちゃを貸さなかったのが悪いんだぞ！」


美姫「みき、あそんでたもん！」


健人「そんなんじゃ、美しい姫にはなれないぞ！王子さまには、優しくしてあげなきゃ！」




いや……


今は、そんな話は……




風磨「中島…まずは、美姫ちゃんのたんこぶをどうにかした方が」
健人「いや、風磨！これは大事なことだから！我が家の教育方針なんで！」





どんな、教育方針だよ(苦笑)





健人「だから、美姫は優磨におもちゃを貸しておいで！」


美姫「パパ、きらいもん！」


健人「…………美姫？今、なんて……(泣)」




おいおい(汗)


マジで凹むなよ




風磨「俺、美耶さん呼んでくるから」


健人「美姫が……嫌いって……」






ありゃ、ダメだ




優磨を抱いて、中島んちのウッドデッキから部屋に向かって叫んだ




風磨「美耶さーん！ちょっと来て！」



美耶「あれ？風磨くん？どうしたの？」





なにげに隣の部屋にいて、叫んだ俺、恥ずかしいんですけど




とりあえず、美耶さんにも一連の話をしたら




美耶「優磨くん、美姫がおもちゃ貸さなくてごめんね〜」




中島だけじゃなく、美耶さんまで？






風磨「突き飛ばした優磨が悪いし」


美耶「美姫が貸してあげてたら、優磨くん、そんなことしなかったもんね」






そう言って、優磨の頭を撫でてくれた




美耶「下は芝生だから、きっと大したことないと思うし、美姫のたんこぶは保冷ジェルで冷やすから大丈夫！」


風磨「多分、美姫ちゃんより大変な状況の奴が庭に居るからよろしく(笑)」


美耶「え？」


風磨「見れば分かるよ(笑)」





あとは、美耶さんにお願いして




俺は、この話を優希に報告しねぇと




風磨「優磨、今日は、もう家に入るぞ！」


優磨「あい」





うちに戻る前に、中島にもう一度、声をかけとこ





風磨「美耶さんに話してあるから、早く美姫ちゃんの頭、冷やしてやって！」


優磨「みきたん、めんね」



優磨、ごめんねって言ってるつもりな(ﾃﾞﾚ




美姫「ゆまくん、いいよ(ﾆｺｯ」





あぁ…今の笑顔、中島と同じ(笑)






健人「美姫〜、パパ好きだよね？ね？美姫？」





よしっ！


中島は、ほっとこう！




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