中島さんちの姫ちゃんと菊池くんちの王子くん

２４−姫ちゃんママ ページ24

・美耶side




家に帰りついて


買ってきた物を収納庫に片付けながら




検査薬を持ってトイレに入った





コレを使うのは２回目だし


説明書を読むのも飛ばして


とにかく、早く健人に報告する為の確信が欲しい






美耶「うん、間違いない！」



１分程度置いてって書いてあるけど


直ぐに、判定窓には陽性反応が！





もう一度、お腹を撫でた




美耶「ようこそ、ベビちゃん！」




美姫が、お腹に居ることが分かった時


健人がお腹に語りかけた初めての言葉



そして、ベビちゃんは生まれてくるまで二人で呼んでいた、胎児ちゃんの呼び名






美耶「どんな風に報告しようかな♪」




一人でニヤけが止まらない




健人と美姫が居るリビングに入ると


美姫を膝上に座らせて


絵本を読んであげている健人




読み終わるのを、キッチンに立って報告方法を考えながら待つ




健人「おしまい！」


美姫「パパありがと(ﾆｺｯ」


健人「どういたしまして(ﾆｺｯ」




美姫が健人の膝からおりていった




それを見て、すかさず健人の横に座った



健人「ん？こちらの姫はどうしましたか？(ﾆｺｯ」




優しく微笑んで私の顔を見るから



どんな方法で驚かせようかって考えてたけど




全部吹き飛んで




美耶「健人………ベビちゃん」


健人「えっ！？」


美耶「ベビちゃんが、ここに…」




お腹を指差すと




健人「美耶……マジで！？」


美耶「うん！」


健人「やったぁー！！！本っ当に嬉しい！」




健人に正面から、思いきり抱き締められた




健人の喜んでる姿を見て、幸せに包まれる




健人「やばっ！こんな強く抱き締めたらベビちゃん潰しちゃう」


美耶「潰れないよ(笑)」


健人「ようこそ、ベビちゃん！」





美姫の時と同じように声をかけて、お腹を撫でてくれた






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