オレンジ３-Kento＆Fuma-

１５話-4 健人side ページ4

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今日、２回目のチャンス



笹野さんと二人きりになれる




企画書取って、急いでコンビニに入った




店内を見回ったら飲み物を物色してる




健人「お待たせ(ﾆｺｯ」



背後から、肩をポンと叩いて声をかけた





A「あっ、中島くん

やっぱり早く戻った方がいいよ」


健人「たいして変わんないって」


A「でも…」


健人「荷物持ちさせてよ、飲み物って結構重たいから」


A「ありがとう」






ふいに、かごを覗くと




風磨の好きな飲み物とグミ菓子がしっかり入ってた






こういうのが、かなり堪える







でも、今は二人きりの買い物を楽しもう





A「マリちゃんや聡くんは、何が好きかな？」


健人「マリウスがコレで、聡がコッチ」


A「勝利くんは？」


健人「勝利はコレね！」


A「中島くんも、好きなの選んでね」





ん？俺だけ名字呼びって寂しい






健人「俺も、みんなみたいに名前で呼んでよ！俺も、Aちゃんって呼びたいし」


A「そうだね、中島くんだけ名字なんて不自然だよね」






いや、そういうんじゃなくて、親しみ込めて欲しいからなんだけど…






それに、『中島くん』じゃ同級生以上になれない気がするし






A「じゃあ、健…人くん、次はお菓子を選ぼう」







呼び慣れてない『健人くん』に幸せを感じる







俺も、 今日で『笹野さん』呼びは卒業







健人「Aちゃん、これ期間限定だって！こういうの食べとかなきゃって思わない？」


A「それ、分かるよ！健人くん女子みたいだね(笑)」


健人「男子だって、結構そういうの好きだよ(笑)」


A「そうなんだ♪」






この時間が永遠に続けばいいのに






ずっとAちゃんの笑顔を見ていたいよ





そして、今、見せてくれた笑顔を独り占めしたい




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