ポケットの中に… -Fuma.K-

.20. 貴女side ページ20

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授業中は、風磨に会うんだ！って、気持ちがふわふわして



内容が頭に入って来なかった




放課後




[学校、終わったよ]



LINEを送ったら




【もう少し、仕事で時間かかるから、家に帰って待ってて♪】




との返事




一番、寛げる場所で待てるという安心感が手伝って




リラックスした気分で、連絡を待っていられた





のは午後７時ぐらいまで(汗)




夕食はどうしたらいいんだろう？とか


今から、外に出掛けるのかな？とか




落ち着いて待っていられなくなって




部屋の中をウロウロしてしまう




午後９時を過ぎて


今日は、もう会えないのかな？夕食、食べちゃおうって思った時




-ﾌﾞｰﾌﾞﾌﾞ




【遅くなってごめん！
今、そっちに向かってるから】




LINEが届いた




A「良かった…連絡来た」



会えるか会えないかより


待ってる事自体が、間違ってるんじゃないかって不安だったから




ホッとして、返事を送った




[気を付けてね！]




部屋着で待ってたから慌てて着替えたら




【今から、外出出来る？】




やっぱり出掛けるんだ！



この時間に外出するのは、いつものことだから、抵抗はない




[大丈夫だよ！
いつも、バイトでこの時間は出てること多いから(笑)]


【了解！
そのまま車で迎えに行くから、あとちょい待ってて】




色々と難しく考えてたのに



不思議と自然に話せてる




まぁ、LINEではね(苦笑)




全身ドレッサーで、服装のチェックをして




A「大丈夫かな………変じゃないかな……？」




不安になって




一度脱いだ





【着いたよ！】





えー！？



ど、どうしよう…




とりあえず




[もう少しだけ、待ってて！
すぐに、着替えてくるから]




慌てて脱いだばかりの服に、もう一度、袖を通した





風磨からの




【待ってる間、何してたの？】





の、メッセージにも気付かず


慌てて部屋を出て


路肩に停まってる車に近付くと窓が開いた



A「待たせてごめん！」


と、深々と頭を下げたら




風磨「待たせたの、俺だけど(笑)」


A「あ…………うん、待ってた」


風磨「ﾌﾌｯ)待っててくれたんだ。マジ嬉しい！ありがとう」




風磨の嬉しそうな、照れた笑顔にキュンとした




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