姫と王子の恋愛事情

１６−姫side ページ16

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入学したばかりで



学校では、オリエンテーションが続く



校舎の案内とか生徒会主催の歓迎会とか




バタバタ１日が過ぎていくから




余計な事を考える時間がなくて助かる





歓迎会が終わって、体育館から教室に帰っていると




響太「あっ、美姫ちゃん！」


美姫「玉森くん」


響太「今朝は、会えなくて残念だったなー」




落ち込んだ様子を見せられる





美姫「……ごめんなさい」


響太「謝らないでよ(笑)美姫ちゃん、悪い事してないんだし！」


美姫「そうなんですけど……」


響太「そうだ！今度のオフ、優磨ん家に遊びに行くんだけど、良かったら美姫ちゃんも遊ばない？」


美姫「ゆま……菊池くんの家に来るんですか？」


響太「そう！せっかく隣同士なんだし、俺とも優磨とも共通の友達って事で♪」


美姫「考え……ときます」


響太「うん、前向きにね♪じゃ！」






ゆまくんの家で遊ぶなんて、もう長く家にも行ってないし




私が行ったりしたら、ゆまくん嫌がるんじゃないかな…





でも、もし玉森くんから誘われたって口実なら大丈夫かな？





真姫は、秀磨くんと遊んだりしてるから



今でも、普通に家に遊びに行ってるけど




私は、ゆまくんの部屋がこの数年でどうなってしまったのか




全くわからない






もしかしたら、一緒に話してるうちに、名前、呼んでくれるかもしれないし





あくまでも、玉森くんに誘われたから、私は行く！って事なら家に行くこと不自然じゃないよね





美姫「あの、玉森くん！」


響太「ん？どうしたの？」


美姫「さっきのお誘いなんだけど…」


響太「えっ、もう！？

そんなに、慌てて返事しなくても大丈夫だけど(汗)」


美姫「私も、行きます！」


響太「あっ、え？本当！？」


美姫「はい………でも、本当に行ってもいいのかな？」





決めてはみたものの、急に不安になる




響太「もちろんだよ！いやぁ……なんか楽しみだね♪」


美姫「じゃあ、それだけだったから」


響太「うん！ああー、待って！

この事、亮輔には言わないでもらっていい？」


美姫「？………はい、わかりました」


響太「じゃあね」





これで、ゆまくんちに行けるんだ！




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