オレンジ リターンズ２ Kento.N

１６話−2 貴女side ページ40

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准弥さんに、指で言葉を遮られて



しかも、名前を呼び捨てされて




突然の事ばかりで不覚にもドキドキしてしまった






A「准弥さん、いきなり名前の呼び捨ては………困ります///」


准弥「Aさんの止まりそうにない『ごめんなさい』を遮ろうと、咄嗟に口から出ちゃって、失礼しました(ﾍﾟｺｯ」


A「あの、いえ、責めるつもりじゃなくて、なんて言うか、仕事の担当アーティストさんと呼び捨ての関係はいけないと言うか」
准弥「Aさん、真面目なんですね(ﾆｺｯ」





間髪入れずに言われて




誉められたのか、皮肉なのかわからないけど




A「他に取り柄無いので…」




心が、皮肉と受け取ったのか



上手く返せずに自虐的な言葉を発して俯いたら




准弥「素敵だと思います」


A「え？」





思いもしない返事に驚いて顔を上げた





准弥「仕事とプライベートの分別をつけられない人 、世の中にはたくさん居るから」


A「そうですか？」





准弥さんの横顔を見たら



准弥さんもこちらを見て、目が合った



それが恥ずかしくて、咄嗟に目を逸らして前を見たら





勝利「あー！Aさん！」


A「勝利くん！」





１回きりの打ち合わせ参加で顔を合わせたのが最後で



健人くんと別れて、みんなに会うことも無かったから



本当に久しぶりで嬉しくなる





勝利「Aさん！元気だった？長く会えなかったから寂しかったよー」


A「そうだね……ずっと、会ってなかったもんね」


勝利「ねぇAさん、健人くんに会わなかった？」


A「え！……健人くん？」




健人くんも、来てるの？




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