オレンジ リターンズ２ Kento.N

１４話−5 健人side ページ31

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風磨「もしもし、どうした？」


健人「今、大丈夫？」


風磨「これから、大学行くとこ……そっちは、撮影中じゃねぇの？」


健人「ちょっと待ち時間あって……いや、Aの事、やっぱり気になって」


風磨「今、中田さんが病院に連れて行ってくれてる」





病院！？



中田さんが………？





健人「A、大丈夫なの？」


風磨「俺が、中田さんに摂食障害の話したから、連れてってくれたみたいで」


健人「そっか……」









心は素直で



感謝の気持ちもありつつ



離れた途端にその役目が中田さんに代わった事に



苛立ちと悲しみを覚える







だって、昨日まではその役目は俺だった



病院に、一緒に連れて行ってあげる事は出来ないけど



一緒に克服して、頑張って治そうって…





でも


俺には、もう出来ないから感謝しなきゃね








風磨「あのさぁ、中島」


健人「ん？」


風磨「Aの事は、俺も気にかけてるから、今は、ドラマに集中しろ」


健人「わかってる………わかってるけど、俺が頑張れてたのって、Aが側に居てくれたからで」


風磨「Aも、頑張るんだ……置いていかれるな」


健人「やっぱり、簡単じゃねぇよ……」


風磨「それは、Aも同じ思いだよ」








Aも、同じ思い……？








『健人くん、愛してるよ』





Aから、最後にもらった言葉を思い出す







そっか




だよな






健人「俺、そろそろ戻るわ」


風磨「おぅ、頑張れよ！」


健人「いつも、ありがとな」


風磨「そうだ、感謝しろ！」


健人「感謝してるわ(笑)じゃ！」







A、二人で決めた別れだから




二人で乗り越えよう








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今は、約束出来なくても





必ず迎えに行くから




to be continued…

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