オレンジ リターンズ２ Kento.N

９話−4 貴女side ページ4

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健人くんが作ってくれたおじやは



優しい味で、たくさんは食べられなかったけど



体内にとどめることが出来た




食べながら



健人「大丈夫？」



健人くんは、何度も声をかけてくれた



少し、申し訳ないくらい






お風呂から上がって


今日、仕事をサボった罪悪感が沸々と沸き上がる




昨日の、打ち合わせのまとめ方の資料に目を通そうとしたら




健人くんに横から奪われた





A「あっ！健人くん、それ！」


健人「睡眠も大事だからね！しばらくは、仕事の事は家では考えないこと！」


A「でも……」


健人「体を壊したら、制作部どころか仕事が出来なくなるんだよ！

だから、これからは家での仕事禁止！わかった？」


A「…はい」


健人「ん！Aお利口さん(ﾆｺｯ」






大好きな笑顔で微笑んで


頭を撫でてくれた






健人「わかったら、ベッドに入るよ」




私の腕を引いて


健人くんはベッドに先に入って


横になった私のお腹に腕を巻きつけた




A「私、寝すぎちゃったから眠れないかも(苦笑)」


健人「それなら、Aが眠れるまで俺も起きてるから」


A「健人くんは、夕べ、ベッドに寝てなくて疲れてるから早く寝なきゃ」


健人「大…丈夫だよ…」




あれ？



言ったそばから眠りに落ちそうな健人くん(笑)




昨日、私のせいでろくに眠れなかったのかも…




私が寝たフリしたら、健人くんもすぐに眠れるかもしれない





A「健人くん……おやすみ…」


健人「A……眠れ……そ…？」


A「……うん」


健人「良かっ……た……おや……ｽｰ…ｽｰ…」





おやすみを言い終わらないうちに、寝息に変わった





心配かけて


不安にさせて



A「健人くんごめんね……ありがとう」


健人「ん…………A……大丈…夫…」





まだ、起きてるのかと思って顔を覗き込むと寝てる




A「ﾌﾌっ……寝言？(笑)」





そうだ！



風磨くんに、お礼を言わなきゃ！




健人くんの抱き締める腕の中から


右手だけをなんとか解放して


スマホに手を伸ばした





『風磨くん、今日は本当にありがとう
健人くんとちゃんと話したよ！
自分の気持ちもしっかりと伝えた

少しずつ、元の体に戻れるように頑張るから、元気になったら就職祝いしてね(笑)』





送信して、すぐに返事が来た




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