オレンジ リターンズ２ Kento.N

１３話−1 風磨side ページ22

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中田さんと話してて、ふと思った




風磨「結局、中田さんはどう考えてたんですか？」


中田「とりあえずは、同棲解消」





そんなんで良かったわけ……？





あいつら、もう別れ話してるよな……





いや……もう別れた後かも？





風磨「なら、Aや中島にそう言ってやれば良かったのに」


中田「会社の上司が、部下の恋愛の方向性に具体的な口出しはできないよ」


風磨「いや、でも、アドバイス程度には言っても良かったと思いますけど…」


中田「菊池くんって、他人の意見に簡単に従うような恋愛してんの？」





なっ！？



そんな訳ねぇじゃん！







でも、同棲止めろ！って言われて



はい、わかりました！とは、ならねぇか……





…………背負ってるものがあるから、二人が話し合った決断が全てって事なのかな…






中田「どうして、笹野は中島くんと話さずに一方的に別れを突きつけたのか、俺の方が驚いてる」


風磨「Aって、そういう奴なんです……」





自分の事は後回し



いつも、相手の幸せばかり願ってる



どうせ同じ結果なら、自分が悪者になろうとしたんだ





中田「なんで、そんなに笹野の事を理解してるのに、別れたの？」


風磨「………なんでって…中島の愛の深さに敵わないってわかったし、Aの愛を繋ぎ止められなかったから……」





Aの中島への初恋を、過去の恋愛にすることが俺には出来なかった





だから





二人の間には、どんな奴だって入れねぇ…





中田「菊池くんは、分かってるんだね、二人の事」


風磨「あいつら、どんな形になっても何も変わりませんから！」


中田「それなら、俺もやることやって、守らなきゃいけないね！」


風磨「お願いした件、よろしくお願いします」


中田「協力はしてもらうよ？」


風磨「わかってます」





中田さんに、車の所まで送ってもらって



すぐに、中島に電話をかけた




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