オレンジ リターンズ２ Kento.N

９話−3 健人side ページ3

・




涙を拭いあって



改めてAを腕の中に抱き締めた




健人「A、俺もAを愛してる

どんな事があっても、Aを守る

ずっと離れないから

俺の事、信じて側にいて？」


A「離れてって言われても、離れないよ

私、健人くんの側にずっと居るから…

居させてください」





Aの言葉で愛されてる自信が溢れてくる






大丈夫



見失わない



Aだけを見て前に進む





体を離してAの顔を覗き込む





健人「摂食障害……絶対に克服しよう！二人でなら乗り越えられる」


A「ん……黙ってて、ごめんね…」


健人「これからは、Aの心の苦しみも、仕事の不安も受け止めるから、ちゃんと話してよ！」


A「うん、約束する」


健人「ヨシッ、ご飯食べよう！」


A「すぐ準備するね」


健人「Aは、座ってて！俺が、Aも食べれるように玉子おじや作るから」


A「健人くん、仕事で疲れてるのに、そんな事させられない」


健人「おじやなんて、ちょちょいのちょいだよ(笑)」






無理矢理、Aを椅子に座らせて


服の袖口を腕まくりして


キッチンに立つ






Aが側に居てくれるなら


なんでも出来る


そんな事を考えながら




Aの為に作るおじや




A「何か手伝わせて？」


健人「いいからAは座ってて」


A「はーい」





味をみてみる





健人「ん！旨い♪俺、天才かも(笑)」


A「健人くん、自画自賛？(笑)」





Aと笑い合える時間



これまでと何も変わらない



この時間を永遠に続けていけるように



守っていこう





Aの座る前に


おじやを置く




A「美味しそう」


健人「まずは、食べられるだけで無理に完食しなくていいから」


A「うん、いただきます」





Aが、スプーンで口に運ぶ





A「ん、美味しい♪」


健人「良かった！でも、少しずつでいいからね」


A「ありがとう」





俺も、Aの前に座って一緒に食べる




健人「これから、出来るだけ一緒に食べるようにするから」


A「無理しなくていいよ」


健人「無理はしない(ﾆｺｯ」


A「うん、わかった」






Aが、少しでも不安にならないように



絶対に俺が守ると




心に誓った




・

９話−4 貴女side→←９話−2 貴女side

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す