オレンジ リターンズ２ Kento.N

１１話−1 健人side ページ11

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なんなの…



さっきのあれ





−それとも、自信ないの？笹野に愛されてる−





健人「うあぁぁーーー！！！！」




なんなんだよ！！




少し車を走らせて



イライラ怒りが絶頂に達して



赤信号で停車したと同時に大声で叫んだ





健人「はぁ…はぁ…はぁ……」





俺は、Aに愛されてる



実感してるし



二人の間に問題は何もない






−彼なんだから、もっと余裕持たなくちゃ−




余裕？


持ってるし


誰が何と言っても余裕だし




８歳年上が、そんなに大人？




なんでも、見透かしたような口調で俺たちの間に入って来て




仕事の関係があろうとムカつきが収まらない




でも、怒りに任せてその場を去って





Aを中田さんと二人きりにしてしまった





健人「A、大丈夫かな…」





きっと、こういう所が子供だって思われんだろうな




でも、逃げたんじゃない



時間が無かったから仕方なかったんだ





誰でもない自分に言い訳して



集合場所に到着した





今日は、冠番組の撮影で



繋ぎに着替えて控室に待機




その間、風磨に中田さんとAのLINEトークの画面見せて




今朝の出掛けに起きたことを全て話した





風磨「バレて、なんか問題あんの？」


健人「へっ？」




バレた時点で問題でしょ！




風磨「中田さんがAを好きなのは、あの打ち合わせで分かってただろ」


健人「分かってたから何？」


風磨「お前という存在がいることを知らせて良かったじゃん！」


健人「知ってるのに、動じてないんだって」


風磨「何度も言わせんなよ(怒)」


健人「はぁ！？」


風磨「Aだけを見てろ！あいつの想いを信じろ！」





あっ………





風磨「周りでガチャガチャされようが、Aの想い信じてろ！」





それは…



分かってるけど



俺の事なんか視界に入れずに



俺とAの間に入ってくんだよ




風磨「俺としては、中田さんと二人きりにされた、Aの方が心配だけどな」




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