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JK「俺この映画観るの初めてです」
『小さい映画館でしか上映されてなかったからね。上映期間も短かったし』
映画は少し昔のイギリスの恋愛映画。
幾度となく出会いと別れをくり返し結ばれた男女のお話。
当時、映画館で観てわんわん泣いたのを覚えてる。
JK「ヌナって意外とコアな映画ファンですよね」
『そうかなぁ?好きだけど、そこまで詳しくはないよ』
映画関係の仕事をしている父の影響で幼い頃から映画を観るのと映画館に行くのは好きだった。
大人になった今もそれは変わらず。
休みの日にはよく一人で映画を観に行くし、ジョングクとも。
JK「ヌナ、足冷やしちゃうからこれ使って」
『ブランケットまであるの?』
JK「うん。必要かなって」
『ありがとう』
男の人でもブランケットとか使うものなんだ。それにしてはデザインが可愛らしい気もする。
もしかして、元カノのやつとか?
ジョングクに限ってそんなデリカシーのないことはしないと思うけど…
JK「そのブランケット。ヌナ用に買ったやつだから変な誤解しないでくださいね?」
『…、してないよ』
JK「ここに引っ越してからこの部屋に来た女の人はヌナとソヒさんと母親だけ。入社してから彼女とかいなかったし、元カノのものなんて残しておかない。ましてやヌナに使わせるとか絶対にしない」
『う、うん…』
そこまで吐露しなくてもいいんだけどな、と思いつつ鼻の穴をふくらませて言うジョングクが可愛くて。
頭をぽんぽんと撫でれば「もうわしゃわしゃは終わり」と頬を片手でむにゅっとされた。
『ぬぁに』
JK「可愛いって思ったな?」
『ほもってふぁい』
JK「ふはっ変な顔」
あたしの顔を見て面白がるジョングクをキッと睨むと頬を掴んでいた手を離して、おでこに可愛らしく彼の唇が触れた。
JK「嘘ですよ。ヌナは世界一可愛い」
『…過剰評価しすぎ』
JK「そんなことない」
『映画、観よ?』
JK「俺的にはこのままヌナを見ていたいんですけど」
『映画!観るの!』
JK「んん?」
『なんの為に泊まることにしたか分からないでしょ』
JK「イチャイチャするため?」
『違う!映画観ないなら帰る』
JK「分かりましたよぉ」
うるさくなる胸を抑えジョングクには分からないように大きく息を吐いた。
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ハニ(プロフ) - れんさん» ありがとうございます!そう言っていただけるとすごく嬉しいです^ ^更新頑張ります☆ (2021年7月26日 22時) (レス) id: d1a67136b3 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - すっっごく面白いです!虜になりました!ジンくん登場でどうなるのかとか気になります!更新楽しみにしてます! (2021年7月26日 9時) (レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハニ | 作成日時:2021年5月1日 19時