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虫眼鏡 ページ6
カチコチと響く時計の音。
その針は12時すぎを示して、日付が変わったことを知らせている。
すやすやと隣で寝ている彼女の目の下にはクマがあって、
よっぽど仕事を頑張っていたみたい。
どうしようもなく愛おしくなってよしよしと頭を撫でると君は起きてしまって、
やばいと思ったけど、僕に抱きついてまた寝てしまった。
僕より小さくて痩せた細い体を抱きしめて思う。
ゆっくり休ませてあげよう、家で君が見たいって言ってた映画でも見ようかな。
2人して二度寝でもいいかも。
彼女を優しくとんとんしているうちに僕も眠くなってきた。
そっと彼女の前髪を上げて、おでこにキスを落とす。
彼女が少し笑った気がして、僕も小さく笑った。
布団を引き寄せ、暖かな微睡みの中、ゆっくりと疲れを癒して。
おやすみなさい。
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作者名：リオ | 作成日時：2019年1月20日 2時
