今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1,597 hit
小｜中｜大
としみつ ページ3
私の彼はちょっと不器用なんだ、と思う。
他のメンバーにポンコツなんて呼ばれて彼は怒るけど、
実際、そんなことを言われる時にはなにか小さな失敗をした時だけだった。
｢さみーなぁ｣少し怒った口調で毛布を引き寄せる彼。
エアコンの設定温度が前の暖かかった日に下げたままなのに気づいてはいない。
｢温度あげようか？｣
絶対にこのまま気づかないと思うので気を使って問いかける。
｢いや、いい｣
そう言うと彼は私の腰をぐいと引き寄せ
｢お前が湯たんぽになればいいがや｣
そう言ってニヤリと笑った。
それだけで私は顔が赤くなり、体が熱くなってしまう。
｢ん、あったか｣
ぎゅうと抱きしめる彼の腕の中。
どうやら私の扱いだけは不器用じゃなかったみたいだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 9人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リオ | 作成日時：2019年1月20日 2時
