擬似サイン会�� ページ10
帰国して荷物の整理をしている時に出て来たのは、学校で使ってた一冊のノート。
中をパラパラと捲って見ると、途中で出て来た大きなサイン。
それで思い出すのは…
「時間はだいたい1分から3分くらい。みんな推しに渡したいプレゼントや手紙を持ってくるの」
お昼休みの図書室、私とソヌ先輩のみ。
ジェイ先輩はお休みしてて、ウォンくんはたまたま学級委員の用事があって居なかった。
それでソヌ先輩がぼっちの私に声を掛けて一緒にランチをしてたんだけど…
なぜか急にサイン会の練習したいと言われて、今に至る。
「持ち時間、ずいぶん短いですね…でも話すことない人はそのくらいで良いのか」
「ファンなら話すことたくさんあるよ！」
確かに、大好きな推しと話したくて来てんだもんね…。
「とにかく、僕のこと大好きで会えて嬉しい感を出してよね」
「うーん…頑張ります」
図書室の入り口から私は先輩の座る席へと進んで、対面の椅子を引いて座る。
「こんにちはー♥」
「あ、こんにちは…」
これ、ここに私とソヌ先輩だけで良かった。
こんなのやってんの誰かに側から見られたら死ぬほど恥ずかしいんだけど。
「ノート、ちょうだい」
「あ、はい…」
手に持っていたノートの何も書いてないページを開いて先輩に渡す。
すると先輩は、そこに自分の考えていたサインを大きく書き出した。
「何か言って」
「え？」
「会いたかった気持ちを話さないと、時間すぐ終わっちゃうよ？」
そう言って手元のスマホの画面に出ているタイマーを指差す。
あ、もうこれだけで20秒経ってるんだ。
「ずっと会いたかったんです」
「僕もだよー」
サインを書き終えた先輩はペンにキャップを被せて、嬉しそうに私を見つめる。
「あ、会えて嬉しいです」
「…心がこもってない」
そんなこと言われても…
さっきからずっと居るのに、今さら嬉しいという感情は生まれてこない。
「じゃあ、僕のどこが好きか言って？」
「えっ」
めちゃくちゃ笑顔で待ってるけど、どないしよ。
「まず、綺麗なお顔で可愛い…？」
「うんうん」
「あとは優しくて…」
「それでそれで？」
「色々教えてくれる？」
「それいつもの僕の感想じゃん」
アイドルのソヌ先輩なんて知らんのに通常運転外のことを言える訳ないだろうが。
「歌が上手いとかー、ダンスが好きとか」
「見てないから分かんないんですけど…」
「ダメだなもう。ちょっと交代しよ」
え？交代…？
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ミナ(プロフ) - エンドレスで聞いちゃいますよね♡私的にはちょっと叱られたり、拗ねられたりもしていただきたい（笑） (4月8日 18時) (
レス) id: c240bfb0a0 (このIDを非表示/違反報告)
eng(プロフ) - ミナさん» AIの最も有効的な使い方ですねw ぜひダミーヘッドマイクで収録してヘッドホン推奨にして貰いたいw (4月8日 17時) (レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - うわ!全く同じ妄想してました❤︎ 名前呼んでもらうとこだけAI音声で((o(^∇^)o)) (4月7日 10時) (レス) id: c240bfb0a0 (このIDを非表示/違反報告)
eng(プロフ) - ミナさん» 実写で本人たちに演技してもらいたいですね。出来上がったのを本人たちでレビューして恥ずかしがって貰いたいwww (4月7日 9時) (レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
ミナ(プロフ) - うっわ〜((o(^∇^)o))したいしたいエナプの乙ゲー❤︎ 勿論声は本人で (4月5日 22時) (レス) id: c240bfb0a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eng | 作成日時：2024年3月24日 16時
