【EN-】ようこそヨンサン食堂へ(仮)-3 (ページ7)

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あざといことしないでページ7

力くんがシャワーを浴びに行ってる間、ジェイクさんにさっきのことをちゃんと説明してもらうことにした。
あの子が居ると横槍しまくってきて話進まないからね…。

「だから、ニキヌ…えっと〜」
「照れないで名前で呼んで下さいよ。ヌナなんて誰も呼んでないんだし」

年下の力くんですら言ってない。

「それはAちゃんのせいでしょ、最初に騙したのそっちなんだし」
「騙してないですよ、説明するのが面倒臭かっただけで」
「ひどい言い方…」
「あ、すみません」

気付いてないかもしれないけどちゃんと私の名前を言えてるじゃないですか、ジェイクさん。

「この前、急にここに住んでってお願いしてきたでしょ」

んーーーー。
何だっけ、言った気がするけど…
なんで言ったのかが思い出せないな。

「もう…ホントに僕の扱いが酷いよ」
「それに関しては申し訳ない」

ジェイクさんの言う通りだわ。
ソジュのお世話させて、力くんの遊び相手にもさせてるのに。
2人して、ジェイクさんに何のお礼もしてないって言う…。

「Aちゃんの部屋を使えって」
「あー、言った言った」
「はぁ…そんな程度だったの…」

なんかアイドルになるからごめんねーみたいな感じだった気がする。

「あれから罪悪感に苛まれてた僕の気持ち返してよ」
「いや…でもそれは知らなかったし」
「その調子だと、香水あげたことも忘れてるでしょ」

香水…確かにもらったけども。

「それは覚えてる」
「そういうのは覚えてるんだね」
「でもアレなんだったのか不思議でした」
「あれはお詫びの品だよ、振っちゃったから」

あーそういう意味…。
でも何で香水？手切れ金とかじゃなく？

「何だ…てっきりマーキングかと思ってた」
「え？」
「人から聞いたんです。異性に香水を贈る理由は、その人に自分の匂いをつけて所有物にするんだって」
「なっ！」

頭を抱えるジェイクさん。
ソンフンさんは諸説って言っていたけれど。

「…確かに僕も聞いたことある、オーストラリアで」
「え、まさか…」
「違うってば…そういう意味じゃないよ！」

何だ。諸説の方だった。

「でも、私この匂いすごく好きです」
「え…」
「ほら、今日も付けてる」

そう言って、自分の手首をジェイクさんの鼻元に近づける。

「…ね？付けてるでしょ」
「やめて…そういう、あざいとこと…するの…」

またジェイクさんは顔を赤くした。