【EN-】ようこそヨンサン食堂へ(仮)-3 (ページ49)

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ランチパーティーページ49

「あれ、何で…ここに？」
「Aと食べようと思って、せっかくだから」

ランタタイムになってヤンくんと図書室に向かうと、ジェイ先輩とソヌ先輩がいつもの席に居た。

「せっかくって？」
「だってもうすぐ期末試験で午前で帰るでしょ？だから今日がラストのランチ」
「ランチパーティーしたいんだってさ」

ジェイ先輩はそう言って、紙袋を取り出す。

「なんか…今日の紙袋デカくないですか」
「全員分作って来た」
「えっ」

なんだよ…言ってくれたら、お弁当持って来なくて済んだのに。

「全員分とは言ってもつまめるオードブル的なもんだから」
「さすがジェイヒョン、分かってるー」

ソヌ先輩に褒められてジェイ先輩は満更でもない顔をする。

「さ、A。ここ座って」

ソヌ先輩はニコニコしながら自分の隣の席を叩いた。

「はーい…？」

返事をして移動しようとしたら、隣に立っていたヤンくんが私の腕をギュッとつかむ。

「ダメ」
「え？」
「今日は僕の隣」

にゃーんって鳴き声が聞こえて来そう。
猫が甘えるみたいにヤンくんは私を離すまいと、しがみつくように腕に腕を絡ませて来た。

「ちょっと何してんのそんなとこで」
「ヤー！ジョンウォナー、離れろ」
「嫌です。僕の方が先に好きだったんだから」

それっていわゆるBSSってやつ？
って言ってる場合じゃない。
真顔でジェイ先輩がこっち来てる。怖。

「いつもの席で良いだろ」
「ジェイヒョン、それ自分が隣だからでしょ」
「じゃあ反対側に座れば良いだろ」
「だめ、反対側は僕の席」

もう席なんて食べれれば、どこでも良いんだけどな…

「じゃあ、じゃんけんしよ」
「何回勝負？」
「漢なら一回勝負だろ」
「えーやだ！僕じゃんけん弱いんだから」

この人たち本当に仲良いよなー。
絶対デビューしてこの楽しさを全世界に配信してほしいわ。

「ああああああ、負けたああぁぁぁ！！！」
「よっしゃあああああ」
「A、早くここ来て！僕の隣ー！」

結局、いつもの席順で隣に + キム・ソヌ。

「あーあ、最後に並んで座りたかった」
「ちょっと、ヤンくん…そろそろ手離して貰えます？」
「ジョンウォニ、わがまま言わないの」
「A、これ食べてみな。朝からオーブンで、オレガノ、ローズマリーをまぶしてじっくりと」

誰と喋ってんだかよく分からなくなって来る。

「あのー」
「なに？どした？」
「そう言えば、皆さんもサ…サバ、サババン出るんですか？」