【EN-】ようこそヨンサン食堂へ(仮)-3 (ページ46)

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新謎ルールページ46

すぐ近くの大きな棚にはスケートしてるソンフンさんの写真やメダルが等間隔で飾ってある。
うわーめっちゃ良いとこのお坊ちゃんじゃん…。

「これくらいしか用意できなくて」

ソンフンさんがコーヒーカップを乗せたトレイを持って戻ってくる。

「あ…これくらいどころか、めちゃくちゃちゃんとしてますよ」
「自動で淹れるコーヒーマシンのだから大したことないよ」

それがちゃんとしてるってば。
ウチにはスティックコーヒーしかないのに。

「ありがとうございます」

カップを手渡され、私は片手で受け取る。

「キミにはこれ」

ソンフンさんが犬用の水入れをソジュの前に置くと、ソジュは少し匂いを嗅いですぐに飲み始めた。

「…これは？」
「犬用のミルクだから」
「ソンフンさんのお家、ワンちゃん居るんですか？」
「うん。でも今、家族と一緒に祖母の家に行ってて居ないけど」

めちゃくちゃ勢いよく飲んでるソジュを見てソンフンさんが微笑んでいる。

「気に入ったみたいで良かった」

犬とイケメンの笑顔の組み合わせ、破壊力がやばい。

「…あの」
「うん？」

声を掛けるとソンフンさんがソジュから私に目線を移す。

「私、何か…気に触ることしました…？」
「え…？」
「いや…カトクしたけど、何も反応なかったから…忙しいのは分かってるんですけど」

今まで大した話はしてなかったけど、返事はすぐに送ってくれてたから気になっていた。
とはいえ、私が送ってたのは食堂が暇な時に送る営業メッセージみたいな内容くらいだけど。

「…ごめん」
「あ…いや、別に大した内容じゃないんで。気にしないで下さい」
「無視してたんだ」

えぇ…それを本人の前でハッキリ言っちゃうの？
そんなの聞かされた方はめちゃくちゃ辛いんですけど…

「なんか…すいません…知らなくて、嫌われてるの…」
「あ、違うよ。嫌ってなんかない」
「でも…無視…」

泣きそうになると、ソンフンさんがめちゃくちゃ慌て出す。

「ごめん、言い方悪かった。無視じゃなくて返事するの辞めようと思って」
「それを未読無視と言うのでは…？」
「じゃなくて、あの…もう諦めようと思ったから」

するとソンフンさんは泣きそうな私の横に座る。

「ニキが居るから知ってると思うけど、サバ番の企画に僕も参加するんだ」
「サババン…」
「えっと、分かってる…？」

サバ…サバイバル番組だよね？

「それが何か…？」
「出たらもう外部と連絡取れないんだけど…」

え…なにその新謎ルール。