【EN-】ようこそヨンサン食堂へ(仮)-3 (ページ34)

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部外者のサムページ34

説明会…
何の説明なんだろ？

「い、行かなくても宜しいんですか…その説明会に」
「僕たちは事前に受けてるから…」
「あーなるほど〜」

相手がヤンくんなのに話終わっちゃった。
もうちょっと頑張って学級委員！

「ヒスニヒョンはどうするの」
「…………」

すると意外な人物が話をヒスンさんに振る。

「参加しないの」

それはジェイ先輩だった。

「さあ」

あ、また話終わったよ。
どーしよどーしよ、ここは一つチキンの話でもする？
そちらは何注文したの？
紹介してくれたソヌ先輩のおすすめは何？とか。

「参加して欲しい」
「……………」

この2人だけ空気が違うというか…
でもソヌ先輩もヤンくんも黙って聞いてるあたり、私だけこの空気を理解出来てないと見た。

「ちょっと…おトイレ行ってきまーす」

空気に耐えられず、私は席を立つ。
少し席から離れて後ろを振り返ると、相変わらず4人は黙ったままだった。

「完っ全に部外者だな…私」

行ったついでにちゃんとトイレに入って手を洗ってる最中、あのイケメンたちの中にいる自分の浮きっぷりを再確認して居る。
そもそも話が見えない上に無理やり話に参加すること自体が間違って居る。
余計なこと言って場の空気を見出してはいけない。
空気を読む、人混みでも人にぶつからない、電車は降りる人が先。
日本ではこれがスタンダード。

「あ、出てきた」
「Aさん」
「えっ、どうしたんですか」

トイレを出て店内へと続く通路を歩いて居るとソヌ先輩とヤンくんがいた。

「ヒスニヒョン帰っちゃって」
「は？」

いやいや、あんなにチキン楽しみにしてたじゃない。
なんなら私も楽しみだったよ…。

「何で帰っちゃったんですか」
「実は…」

あの私が入り難かった空気はヒスンさんとジェイ先輩の問題だったらしい。
2人はあんなよそよそしい態度になるまで、すごく仲のいい先輩後輩だった。
それがある日を境にぎこちないものに代わり、ヒスンさんは練習を休む様になった。

「なんか…あったんですかね、2人に」
「うーん、噂程度にしか聞いてないけど…喧嘩になったとかなってないとか」
「あやふやですね…噂だから仕方ないか」

よし、触れないでおこう。
間に入ってこじれたらか最悪だし。
ここは一つ、見守る方向で…

「何とかしてあげてよ」

ソヌ先輩が私の肩を叩く。

「え？何で？私が？」
「だってヒスニヒョンのサムじゃん、A」
「…ソヌヒョン？何ですかそれ？」

また余計な問題勃発しそう。