【EN-】ようこそヨンサン食堂へ(仮)-3 (ページ24)

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a few moments later… ページ24

あれからずっと自分の部屋に閉じこもっていたけど、どれくらい経ったんだろう？

『早く出てきて、話したいから』

ジェイ先輩がカトクで私に呼びかける。
5分前って…
嫌な時ほど時間は長く感じるって本当だったんだ。

「はぁ…」

まさか家に連れてくるとは思わなかったな。
一応ここは下宿先なんだよ？
お世話になってるってこと忘れてない？
なんて…私がいう立場でもないんだけどさ。

そんなこと言っても本音は、分かってんだ。

「…なんですか」
「全く…世話の焼ける女だ」

鍵を開けてドアを開ければそこにはジェイ先輩がいた。

「話聞いてきたよ」
「え、もう？」

すると後ろからヤンくんとソヌ先輩が顔を出す。

「部屋入れて」
「え」
「こっちで話そ」

するすると流れるように3人が私の部屋に入る。

「あ、この漫画知ってる」
「それこの前俺が読んだやつ。読めなかったけど」
「どういうこと？」

思い思いに勝手な物色始めたけど、私は抵抗する気もなくてそのままベッドに座った。

「どうしたの、Aさん元気ないね」
「そんなことないけど…」
「拗ねてるんだろ、自分の可愛がってる弟を可愛い女に取られて」

私が睨むと嬉しそうに笑うジェイ先輩。
うー、この人にマウント取られるとすごく悔しいのはなぜ？

「じゃあ、僕が弟になってあげる」
「先輩、年上じゃないですか」
「ヌナ、嫌い！」

そんな可愛い顔でニコニコして言われても…ソヌ先輩。

「とにかく…俺たちはもう行くよ」
「えっ、私を残して？」

いや、カップルと一つ屋根の下って1番気まずくない！？
同じ空間にいなくてもさー…

「僕は…残って、Aさんのそばに居ても良いんですけど」
「ダメ。帰るよ」
「また今度ね」

えー、あの子いつ帰るんだよー。

「あ、そうだ。話は後でニキから聞きな」
「あー帰りたくなーい」

ジェイ先輩がヤンくんの腕を掴んで、私の部屋から引き摺り出している。

「でも…」
「大丈夫、さっきの女…女の子はもうそろそろ帰るから」
「…え？」

どういうこと？
お家デートなんじゃないの？

「俺がついてるからって言ってたのに」
「そんなこと言われると……だろ」

なになに？
語尾がだんだん小さくなって聞こえませんが？

「とにかく、ちゃんと話をしな」
「大丈夫だよ、失恋パーティーやってあげるから」
「えっ！？」
「そんなこと言ってビビらせんなよ」

ジェイ先輩がそういうと、ソヌ先輩がケラケラ笑った。

「部屋で待ってな。ニキが後で来るから」