【EN-】ようこそヨンサン食堂へ(仮)-3 (ページ22)

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友好関係ページ22

肉も食った。
カレーも食べた。
ミンチョアイスも食べた。

なんならみんなでマリオパーティーもした。
私の思い浮かぶパーティーっぽいこと結構した。

でも力くんが帰ってくることはなかった。

「そろそろ帰ろっか。僕ら制服で来ちゃったし」
「確かに。あー明日休みなら良かったのに」

ヤンくんとソヌ先輩が腕を伸ばしてソファから立ち上がる。

「今日はありがとうございました」
「こちらこそ。お家に呼んでくれてありがとう」
「今度はお泊まりで朝までカラオケパーティーしよ！」
「それは勘弁して下さい…」

ここはパーティー会場じゃない。
人間が生活するための居住空間なんだ。

「じゃあお前ら気をつけて帰れよ」
「お前ら…ってジェイヒョンは」
「俺はやることがある」
「なに」

静まり返る場。
え、先輩？何か言うことは？

「…あの、私がちょっと相談したいことがあって。ジェイ先輩に残ってもらうようにお願いしたんです」

仕方なくフォローする羽目に。

「相談て？」
「僕たちじゃなくて、この人に？」
「この人って言うな」
「もっとまともな相談相手いるでしょ、僕とか」

一気にジェイ先輩への風当たりが強くなる…。

「あの…北米留学を考えてて、それで…先輩が適任かな、と」
「住んでただけでしょ」
「だけ、ってなんだよ」

あーもう、早く帰ってくれないと。
この間に力くんが戻ってきたら聞くに聞けなくなるじゃん。

「ただいまー」

あ、終わった。

「え？誰…？」
「あーあの、下宿人の」
「お邪魔しまーす」

ん？
お邪魔しまーす…？

「外雨降ってきちゃったから、ちょっと雨宿りさせてあげて」
「わー古い家」

玄関から入ってきたのは力くんと、昼間一緒にいた女の子。

「あ、アニョハセヨー」

出た緊張して発音が悪くなる韓国語。

「あ、見たことある。日本から来た練習生だよね」

ソヌ先輩だけは通常運転。
ただしヤンくんとジェイ先輩は全く笑わず、力くんとその後ろにいる女の子を見つめていた。

「僕と少しだけずれて入社したよね？」
「あ、はい。よろしくお願いします」

力くんが頭を下げて片手を出す。

「よろしくー僕、キム・ソヌ！」

それを両手で握るとソヌ先輩はブンブンと振っていた。

「僕はヤン・ジョンウォンです」
「ヤン・ジャンウォン…？」

力くんが名前に反応する。

「Aさんと同じクラスで仲良くさせてもらってます」
「どうもいつもウチのAがお世話になってます」

君たち友好関係、結べます？