【EN-】ようこそヨンサン食堂へ(仮)-3 (ページ20)

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ジョンソンニキページ20

休憩も終わった私たち4人はその後、大きなスーパーマーケットで食材の買い出しをしにきた。
夜はジェイ先輩がウチでみんなに手料理を振る舞ってくれるらしい。
もちろん力くんも、誘ってあるんだけど… 今日は欠席かな。

「ヒョン、何作るんですか」
「肉料理メインであとは軽くつまめるもの」
「デザートどうする？Aはミンチョアイスがいいよね？」
「ソヌ先輩にお任せします」

大きなカートをジェイ先輩が押して、その周りを私たちで囲んでいた。
こんな風に友達とスーパーマーケットで買い物するなんて初めて。
なんだか少しワクワクする。

「…Aはなんかこれ食べたい、ってないの」
「うーん…そうだなぁ」

隣に居たジェイ先輩に言われて、陳列されている商品を見まわした。
日本とはだいたい品揃えは同じだけれど、日本にもある同じ商品でも韓国人の好みなのかバリエーションが少し違う。
バナナ味がやたらと多いのは何で？

「日本の料理、とか」

力くんが以前、ソンフンさんに渡したくないとごねた納豆。
そんなに好きでもなさそうなのに、出したらすごく喜んでたっけ…
最近は食堂に寄ることもあまりなくなっちゃったから、食べさせてあげられる機会が減ってしまった。

「日本食か…レシピある物なら作るけど」
「うーん、何でもいいですよ。作れそうな物なら」
「じゃあカレーとかどう？」

私の顔色を伺うジェイ先輩。

「カレー？食べたい！」
「いいね、激辛ソースも買っていこ！」

カレーの言葉に反応して、弟2人もニッコリ。

「決まりですね」
「OK、じゃあ日本のカレールー探すか」
「ここ売ってるんですか、ジェイヒョン」
「ここで売ってなかったら後で日本食スーパーに寄るよ」

本当にジェイ先輩って、みんなの頼れるアニキって感じ。
韓国語のオッパというより日本のアニキって呼称が似合うんだよな…
男らしくて面倒見もいいし。

「どうした、じっと見てきて」
「頼りになるなーって」
「何だそれ」

フッと笑うとジェイ先輩は、近くにあった野菜を手にして品定めしている。

「私、ひとりっ子だから…もし兄がいたらこんな感じなんだろうなと」
「俺もひとりっ子だけどね」
「あ、え？そうなんですか」

なんか意外だなー
絶対に下に兄弟いると思ってたのに。
しかも絶対に弟って感じ。

「俺も兄が欲しいよ」
「さすがに親にねだってももう上の兄弟は無理ですよね」
「まあね。でも、兄になって欲しい人は居るけど」

兄になって欲しい？
誰のこと？