【EN-】ようこそヨンサン食堂へ(仮)-3 (ページ17)

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くびれを忘れた腹ページ17

「遅い」
「やっと出てきた〜」

支払いを済ませて店の外に出ると、一緒に来ていたジェイ先輩とヤンくんが向かいの店の閉まっているシャッターに寄りかかって座っていた。
ちなみに2人を中からチラ見してたけど、色んな女子から声を掛けられている。
力くんも、ああやって声掛けられたのかな…？

「次は靴、買うから」
「は？もういいよ、靴なら俺が何足でも買ってやる」
「僕も一緒に選びたい」

ぞろぞろとイケメン3人を連れて歩いていると、すれ違う女子からの目線が痛い。
そこのお前邪魔だよ！って、言われなくても分かってますって。

「靴は安物を買うなよ」
「え、良いじゃん別に。来年になったらデザイン古くなるし、たくさんあった方が色々合わせるのに便利だし」
「靴はシンプルなデザインで服を選ばないのを選べ。あと疲れない自分の足によくあったサイズをオーダーで、素材にもこだわって〜」
「まーた始まった」

ヤンくんはそう言ってジェイ先輩から私の隣に移動する。

「Aさんはさ、シンプルな服好きだよね」
「シンプルっていうか…地味というか…」
「僕は好きだよ」

どう？って感じで微笑まれても…
そんなの可愛いとしか言いようがない。
というかさりげなく好きって言われると自分のことが好きって言われたみたいにドキッとする。
まぁ、前に言われてるのもあるんだけど…

「俺は自分と趣味が合う人がいいかな」
「ジェイヒョンはオシャレだもんね」
「まあプレゼントしてそれを着させるのも悪くはない」
「なんか…言うことがおじさんみたい」

ソヌ先輩が呆れた顔でジェイ先輩を見る。

「別に良いだろ」
「着させるって言うのがなーなんか下心が透けてると言うか」
「違うって、一緒に選んで気に入ったものをあげるんだよ」
「それなら僕はリンクコーデかな。色とかデザインを合わせた服着てデートしたい」

あーなんか分かる。
ヤンくんなら女子の服のデザインに合わせて、可愛い服でも着こなせそう。
なんなら腰とか細いし、女の子の服も着れちゃうんじゃないの？

「なに…A、自分のお腹見てどうしたの？」
「いや…」

それに比べてくびれなんて産まれる前に母親の体内に置いてきたのかってくらい見たことない私の腹よ…
ヤンくんも細いけど、力くんもめちゃ細いんだよ。
だからなるべく隣に居たくないんだけど、昨日力くんと一緒にいた子はめっちゃ細い子だったな…

「違う違う、もう忘れたんだって」
「A？大丈夫…？」
「…多分」