犬に失恋した日 ページ9
「間違えたんだって、カップルじゃなくて二つの人って言おうとしたの」
「仲のいい二つの人？ニキヌナ、どういうこと？」
「うーん…ま、ただ仲が良い2人ってことですよ」
これは私でも説明するのは難しいので学校かご家族にでも聞いてください。
「ていうか騙されてたのショックなんだけど」
ジェイクさんが私たちの本当の関係を聞いてさっきからそればっかり言ってます。
「騙してたっていうか…説明不足？」
「説明不足…不足じゃなくて、改変でしょ」
「改変…？」
「changeだよ、チェンジ」
「あーなるほど」
英語で説明するとすぐに理解してくれる。
さすがオーストラリアくん。
「よく考えたら、姉じゃない女子のベッドに入ったらダメでしょ」
「そうだそうだ」
「韓国では当たり前じゃないの？」
「そんなの聞いたことないよ」
そう言えばこの3人の中には生粋の韓国人は居ないんだよね。
韓国の仲の良さがどこまで許されるのかがいまいち分からない。
前に仲良くなると歯ブラシも共有すると聞いたことがあるけれど…
「まさか、力くん…私の歯ブラシ使ってないよね？」
「は？それは、やってない」
「それは、って…他に何をやってんだよ」
え、怖い怖い怖い。
何をやられているんだ知らないところで。
「スマホのチェックとかカバンの中はたまに見てる」
「はぁ？」
「やってること恋人以上だな…ニキ」
何故かたまに私が力くんに話してないことまで把握してることあったけど、全部見られてたってこと？？？
「カトクのともだちに男の名前がどんどん増えてることも知ってるからね」
「ニキの独占欲凄いな」
「プライバシーの侵害で訴えてやる」
そもそも力くんと住むということはプライバシーなんてないのも同然なのは分かってたんですけどね。
「未成年なんで、僕はノーダメですけど？」
「くううぅぅ…！」
この煽り顔だけは許せん。
「埒が空かないなぁ」
「ジェイクさんここに住んでくださいよ」
「え？」
それで私はヨンサン食堂に戻ってお祖母ちゃんと暮らします。
「いや…流石にそれは」
「私の部屋使ってください」
「えっ…」
「は？なんでヒョンとAちゃんが同じ部屋なの」
すると力くんが立ち上がって私に指を刺す。
「ちょっと指差すなってば」
「ごめんニキヌナ」
「え？」
「アイドルになるために韓国に来たんだ、僕」
指を刺したままの力くんと指を掴む私にジェイクさんが頭を下げる。
「ニキヌナの気持ちには…応えられない」
あ、振られた。
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eng(プロフ) - 依鈴さん» ありがとうございます！気づけば長くなってしまいましたが、引き続きよろしくです^ ^ (3月4日 17時) (
レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
依鈴(プロフ) - 続編楽しみにしてました〜！面白いです！毎日楽しみにしてます！ (3月4日 16時) (レス) id: 71a1970ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eng | 作成日時：2024年3月4日 14時
