卒業前夜？ ページ43
ウチの近くにある公園へ移動して、ソンフンさんとベンチに隣り合って座った。
「寒くない？大丈夫？」
「大丈夫です、ありがとうございます」
夜の公園にイケメンと2人って、なんだか韓国ドラマみたいだ。
貧乏でいじめられっ子のヒロインがお金持ちのイケメンに気に入られてるのが発覚して、ちょっとロマンチックな雰囲気になるシーンね。
でもあのパターン多すぎて、最近見る気しないけど。
「急に泣いちゃって、すいませんでした」
ソンフンさんは私の言葉に何も言わずに首を振る。
「というか…今まで気にしてあげられなくてごめん。僕も含めて…近くに居る僕たちが分かってあげるべきだったのに」
僕たち、とはきっと力くんやジョンウォンくんたちのことを言ってるんだろうな。
でも忙し過ぎて自分でもよく分かってなかったから、こればかりは仕方ないんだけど。
「いつもAさんは感情がフラットに感じるから」
「表には出さないけど…頭の中ではすごい考えてるんです。たまにヤンくんには見破られてるけど」
「ジョンウォナはよく見てるからね、人のこと」
僕もいつも近くに居れたら、良いのに…とソンフンさんが呟く。
ちょっと切なそうに笑う横顔がすごく綺麗。
「ジェイ先輩もぼっちで居るとスッと横に来てくれるんです」
「ジェイが？」
「隣で言いたいこと喋りまくってます」
あーわかる、ってソンフンさんが笑う。
「ソヌ先輩は楽しいこと見つけるといつも一緒にって誘ってくれて、それに」
「それに？」
事故った友達の代わりに禁止されてるバイトまでしちゃうし。
仲良くなったらどんな私でも肯定して味方になってくれる。
「本当はすごく良い人」
「…そうだね」
なんか卒業式前日みたいなテンション…。
明日の朝、もしかして私は帰国してる？
「り…ニキもいつもはウザいくらい絡んでくるけど、私の帰りが遅いとリビングで待ってくれてて。大抵寝落ちしてますが」
「心配してるけど眠気に勝てないんだね」
「ジェイクさんはいつもニキや私の面倒までよく見てくれるし。ヒスンさんは…」
名前を出した瞬間ハッとした。
今日のこと言うなよ、って言われてたんだわ。
「ヒスニヒョン、元気にしてるかな…」
まだヒスンさんは前の練習生生活には戻ってなくて、みんなとも距離置いてるって言ってたっけ。
戻る気は、もう無いのかな…？
「ソンフンさんは、ヒスンさんに戻ってきてほしい？」
「それは…戻ってきてほしいけど、無理強いは出来ないからね」
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eng(プロフ) - 依鈴さん» ありがとうございます！気づけば長くなってしまいましたが、引き続きよろしくです^ ^ (3月4日 17時) (
レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
依鈴(プロフ) - 続編楽しみにしてました〜！面白いです！毎日楽しみにしてます！ (3月4日 16時) (レス) id: 71a1970ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eng | 作成日時：2024年3月4日 14時
