神からの挑戦状 ページ40
食べて飲んで(未成年の自分はサイダー)話していたら、ここに来る前より少しは気分がマシになる。
ヒスンさんはトイレに行ってくる、と少し前に席を立った。
『新着メッセージ: パク・ソンフン』
スマホの画面にあるポップアップ表示を見つめながら、今日のことを考えていた。
最近、色んな人からの恋愛指南(?)を受けまくっているせいか…
段々と自分の考えが崩れ始めている。
急にやってきた春…もとい青春の襲来に嫌でも、男子が自分をどう見ているかに勘付いてしまう自分がいた。
「簡単に言えば自意識が強くなったんだろな…」
それが思春期。
私って何？みたいな。
「はぁ…」
ため息を吐くと、私はカトクにあるソンフンさんの名前をタップした。
『今日はごめん』
頭の中でソンフンさんが申し訳なさそうにしているのが浮かんでしまう。
ああ…こういうシンプル謝罪がいちばん胸に響く。
王子様に罪悪感を植え付けてしまって心苦しい。
『私もごめんなさい』
これしか言えません。
変な言い訳や言い回しするよりも、マシだよね…
次会ったら、ココアのお返ししなきゃ。
「あーお腹いっぱい」
なんて呑気なこと言いながら席に戻ってきたヒスンさんを見る。
「その細い身体のどこにあんな量の料理が入ってるんですかね」
「さぁ。よく動くからじゃない？」
「私も結構動いてるんだけどな」
特に顔の肉。
まあまあ痩せた時でも、いつもここだけは落ちない…
「いいじゃん、丸いの。ゴクリンみたいで」
「何がいいのか分からないんですけど」
「やったことないの？ポケモン」
ポケモンのキャラかよ…
でも…気になるからあとで調べよ。
「思春期過ぎると顔は痩せてくよ、俺も最近、ちょっと頬が痩けてきたし」
「もともと顔が小さいから良いじゃないですか、丸くっても」
ホント初めて見た時から、顔が小さい目が大きい、鼻が高くて背も高い…ってずっと見惚れてしまうくらい仕上がってて羨ましい。
力くんが言ってた、スカウトマンがスカウトするのに行列を作ったという伝説は納得がいく。
「アドバンテージの塊ですね、ヒスンさんは」
「アドバンテージね…あっても運は味方してくれないけど」
あ、やさぐれ王子が出てきた。
ちょっと前に聞いちゃったんだよな…
力くんとジェイクさんがしてた、ヒスンさんがデビュー逃したって話。
「運までは神も渋ったんじゃないんですか」
「何それ」
「きっと…神様は試練を与えたんですよ。ヒスンさんなら乗り越えられるって」
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eng(プロフ) - 依鈴さん» ありがとうございます！気づけば長くなってしまいましたが、引き続きよろしくです^ ^ (3月4日 17時) (
レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
依鈴(プロフ) - 続編楽しみにしてました〜！面白いです！毎日楽しみにしてます！ (3月4日 16時) (レス) id: 71a1970ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eng | 作成日時：2024年3月4日 14時
