イケメンキャパシティ ページ38
あの後…
美少女に絡まれて困っていたらソンフンさんが現れて、泣き出しそうな彼女をどっかに連れてってくれた。
お陰で周りから私が美少女に意地悪したみたいな図が出来上がってて、ホントに美人はお得な世の中だとつくづく思い知らされる。
「なんか…ごめんね。色々と」
「あ…いえ」
帰り道、ソンフンさんが申し訳なさそうに言う。
…確かに色々あったな。
「アイツ、昔からスケートスクールで知ってて。何かと僕に構ってくるんだよね」
「なるほど…」
「もう、100回ぐらい告白断ってんだけど」
「ひ、100回！？」
めちゃくちゃメンタル強いな。
普通は1回でも振られたら辛くなるものじゃないの…？
「あの、でも…」
「ん？」
「あの子…私のことなんか誤解してたみたいで」
「え？」
「私がソンフンさんの彼女だって」
私の言葉にソンフンさんは激しく咳き込む。
「何でそんなこと言い出すのかびっくりしました」
背中を摩ってあげると落ち着きを取り戻す王子様。
「あー…それは」
「ん？」
私を見るとソンフンさんはすごく気まずそうに目を泳がせる。
「Aさんがトイレに行った後、ビデオカメラのチェックしたんだよね」
「うん」
「そしたら、後の方に…アイツの声入ってて」
あ、やば…。
あの子に絡まれてる時の音声、入ってたんだっけ。
「ムカついてさ…その、思わず…口にしちゃったと言うか」
何、そのムシャクシャしてやりました的な…
犯行動機なの？
「そんな…あれくらいどうってことないで」
「Aさんの声聞いたら頭に来て」
「…え？私？」
なんか言ったっけ？
いや華麗にスルーしてたはずなんだけど…
「言われなくても、分かってるなんて…言ってた」
「あーまぁ…それは、あの子の言う通りだったし」
「違うから。Aさん分かってない、相手にして貰ってるのは僕」
急にこっち向いた綺麗な顔。
「…ん？」
「それに…世界で一番可愛い」
またそれ。
そのちょっと恥ずかしそうな顔で言うのはやめて。
「Aさん？」
「ソンフンさんも…ジェイ先輩もヤンくんも、視野が狭過ぎます…」
「ヤンくん…？」
「お願いだから…私以外の女子がこの世から全滅してから、考え直して下さい…」
絶対おかしいよみんな。
私、前世で何した？
「えっ」
「以上、解散。」
流石にもう私のイケメンのキャパシティは限界迎えてます。
「あ、ちょっと！Aさん！」
「お疲れしたーっ」
しばらくお暇させて下さい…。
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eng(プロフ) - 依鈴さん» ありがとうございます！気づけば長くなってしまいましたが、引き続きよろしくです^ ^ (3月4日 17時) (
レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
依鈴(プロフ) - 続編楽しみにしてました〜！面白いです！毎日楽しみにしてます！ (3月4日 16時) (レス) id: 71a1970ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eng | 作成日時：2024年3月4日 14時
