忙しい日々 ページ25
ランチを終えた後、学校まで送ってもらった。
ジェイ先輩とは前よりも仲良くなれた気がする。
何しろ今までヤンくんが居てこそ成り立っていた関係だったのに、今ではたくさん私の話を聞いてくれるようになったのが驚きだ。
「………Aさん、」
ロッカーで自分の荷物をカバンに詰めて居ると、後ろからヤンくんが声を掛けてきた。
「どうしたの？」
「今日、一緒に帰らない？ヨルサンのお店まで直接行くんでしょ？」
「あー…いったん家に帰って着替えるんだよね」
「そっか…分かった」
ヤンくんは微笑むとすぐにその場から去って行く。
最近、あんまり喋ってないな…
いつも夜にしてた電話もヤンくんが忙しくて出来てない。
席替えしたせいで前よりも離れた席になっちゃったし…
前はいっつも一緒に居たのになー。
「おーい、A〜」
昇降口に行くとどこからか声がする。
「ソヌ先輩」
「教室からAが階段降りてんのたまたま見かけて走ってきちゃった」
胸に手を当てて息を整える姿はさすがアイドル練習生、今ならどこから撮っても可愛らしい。
「2年の教室から結構距離ありますよね…来るのめっちゃ早い」
「これでも練習生だし。体力はAの数千倍はあるよ」
そうだった、力くんと同じ量の練習量をこなしてんだもんね。
そりゃソヌ先輩も鬼の体力の持ち主だわ…
「でもジョンウォナの方がすごいけどね」
「え？」
「もうすぐ事務所でクラス分けのテストがあって、自主練に力入れてるみたい」
靴を履いて歩き出すと、隣を歩くソヌ先輩はそんな話をする。
「もうすぐ中間テストだし、学級委員会も年間行事の度に最近よく集まっててさ。会うたびにヘトヘトになってて大変そう」
「そんなに忙しかったんだ…」
全然、知らなかったな。
前は些細なことでも教えてくれてたんだけど、そんな時間も少なくなってちょっと距離が空いちゃったみたい。
「A、ジョンウォナのこと気にかけてあげなよ」
「え？私？」
人を励ますのが大の苦手なのに…。
「あの子すごいしっかりしてるし、メンタルも強そうだけど。周りのこと考えて不満とか愚痴、言わないだけだと思う」
「うーん」
「癒してあげなよ、Aが」
いつも癒してもらってんの私なんだけどな…
でもとにかく話したいな、ヤンくんとは一度。
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eng(プロフ) - 依鈴さん» ありがとうございます！気づけば長くなってしまいましたが、引き続きよろしくです^ ^ (3月4日 17時) (
レス) id: c7224089dc (このIDを非表示/違反報告)
依鈴(プロフ) - 続編楽しみにしてました〜！面白いです！毎日楽しみにしてます！ (3月4日 16時) (レス) id: 71a1970ec1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：eng | 作成日時：2024年3月4日 14時
