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Aside
・
マリ「えっ、Aちゃんと勝利くんご両親に会いにいくの!?」
A「うん。」
健人先輩のことで頭がぼーっとしながらも
なんとか頷いてみせる。
優心「やっぱり私いないほうがいいと思うんだけど…」
マリ「じゃあ僕たちと一緒に回る?」
優心「いいの?」
マリ「当たり前じゃん。生徒会メンバーでもあるし。」
優心ちゃんとマリくんの会話を聞きながらも
頭では別のことを考えてた。
健人先輩の様子が明らかにおかしかった。
あんなの私の知ってる健人先輩じゃない。
・
_________________________私の知ってる?
自分の考えに疑問が走る。
私はいったい健人先輩の何を知ってるんだろう。
私の知ってる健人先輩は本当の先輩なんだろうか。
あの笑顔は、あの優しさは偽り?
そう思うと背筋がゾクッとして、急いでその考えを振り払った。
優心「A、せっかく誘ってくれたけど、マリウスくんたちと回るね。」
優心ちゃんの声で我に返る。
気づけばもう解散の時間が迫ってた。
A「わかった。楽しんで。」
微笑んで見せたけど、自分でも愛想笑いってわかる。
言葉も上辺だけの声になる。
マリ「Aちゃんも。」
優心「じゃあまたね。」
2人が行ってしまった。
後ろ姿を見送る。思考が上手く働かなくて、ただ突っ立てるだけになる。
・
勝利「おい。」
A「うわっ。」
反射的に声が出た。
と同時に周りがはっきり見えてくる。
勝利「俺のとこ来いって言ったのに…」
私の前には少し不機嫌なしょうにぃがいた。
A「ごめん…あれ、服着替えた?」
白いスーツからシャツとジーンズに変わってる。
髪型はそのままだったからいつもより輝いて見えた。
勝利「お前がスーツとかありえないって言ったから。」
少し下唇を突き出して、ふてくされてるしょうにぃ。
そんな表情に思わず笑ってしまった。
先生たちが注意事項を言って
各自解散となった。
ホテルのロビーからみんながそれぞれ散らばって出ていく中
私としょうにぃは最後まで動かなかった。
勝利「よし、行くか。」
しょうにぃの声で歩き出す。
相変わらず隣を歩いてくれるのは嬉しい。
両親に会える喜びと、しょうにぃと一緒にいる嬉しさが
今の私を満たしていた。
ニューヨークの朝は晴れ晴れとしていて
清々しかった。
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☆ひー☆(☆u∂) - わ~すごい続き気になります♪頑張ってください!! (2014年6月23日 23時) (レス) id: 6218aee476 (このIDを非表示/違反報告)
スー(プロフ) - 勝利君と主人公ちゃんがどうなるかとっても気になります! (2014年6月23日 18時) (レス) id: 87ef2f2be1 (このIDを非表示/違反報告)
ドイヤちゃん&グミちゃん(プロフ) - めっちゃキュンってきましたぁ〜////続き、楽しみにまってます^ ^ (2014年6月23日 18時) (レス) id: cd9af8fd32 (このIDを非表示/違反報告)
Arcana(プロフ) - 切ないですー・・・。はやくくっつかせてあげて欲しいです笑 (2014年6月22日 18時) (レス) id: 4aed5eb105 (このIDを非表示/違反報告)
みー(プロフ) - 続きが気になります!!!更新楽しみにしてますね! (2014年6月22日 15時) (レス) id: 829ff09d45 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*シャルル* | 作成日時:2014年5月7日 20時