3話 ページ4
ーピーンポーン。ピーンポーン。ピーンポーン。ピーンポーン。
鳴り止まない電子音。おまけに扉を叩く音。はっきり言って恐怖しかない。
だって仕方ないじゃん!あんなオーラ振りまく人間みたら誰でも閉めちゃうよ!
もう一回、そーっと覗き穴に顔を近づけた。
視界いっぱいに、これでもかと歪ませた顔が入り込む。元が良いだけに恐怖倍増だ。
剣幕なんてヤがつく人そのものだ。通りすがったら通報ものだ。間違いなく速攻で。
ーピーンポーン。ピーンポーン。ピーンポーン。
そして近所迷惑極まりない!無視という選択肢はここで潰えた。
対策の取りようがございませんのですがどうする私。
「おい開けろこの扉ブチ破るぞ」
「窓割って入った方が簡単だろ」
そんな物騒な会話が聞こえてきたら開けるしかないよねもう。
観念して、そろそろと扉を開ける。
わずかに空いた隙間から、にょっと腕が伸びてきた。引っ張られる。
そのまま、真ん前の胸にダイブ。
「捕まえた、もう逃がさなぇぞ」
「………冴くん、凛くん…」
新橋色の瞳に、長い睫毛。テレビの中でしか、もう見ることは出来ないと思っていた。あの頃の面影も残る、近所の天使兄弟たちがいた。
「お、オヒサシブリデス」
「ああ」
「迎えにきた」
もう、天使と呼ぶには逞しい身体。幾分も低くなった声。作り物めいたズレひとつない端正な顔。
「Aねぇちゃんをオヨメさんにするぞ」
「やくそく」
「結婚、するだろ。」
「約束、守りにきた。」
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かぼちゃ饅頭 - ミルクティーさん» 更新停止すみません! 大好きだなんて嬉しいです。遅れてすみません。応援ありがとうございます、頑張ります。 (2023年4月21日 21時) (レス) id: cd440b7134 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ饅頭 - 本好きさん» ありがとうございます。好きでいてくださる本好き様の為に、これからは頑張ります。 (2023年4月21日 21時) (レス) id: cd440b7134 (このIDを非表示/違反報告)
かぼちゃ饅頭 - ミミックさん» 嬉しいお言葉に返信が遅れて申し訳ない気持ちでいっぱいです。そうやって私を励ましてくださるあなた様もためにも、更新を頑張ります。 (2023年4月21日 21時) (レス) id: cd440b7134 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクティー - 更新停止しているのが残念です💦私もこの作品が大好きなので頑張ってください応援してます (2023年3月29日 17時) (レス) @page4 id: 1b79b74d6d (このIDを非表示/違反報告)
本好き(プロフ) - パクリかは私にはわかりませんがこの作品のことが好きなのでこれからも頑張ってほしいです! (2023年3月29日 12時) (レス) @page4 id: bbb8acb98d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かぼちゃ饅頭 | 作成日時:2023年2月8日 17時