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加藤side


目を覚ました祥太とタイピー

それから2人を心配して駆けつけてきてくれた神南家のみんな

こういう風に村の人に何かあるとみんなが心配してくれるってのがこの村のいいところなんだよな

まぁ...本当に病院か?と聞きたくなるほど騒がしいのだけど(苦笑)

小山くんも騒がしい組に入っていき俺は1人で静かにその様子を伺っているといつの間に貴久がいなくなっていることに気がついた

俺がここにいる必要もないだろうし何も言わずにいなくなった貴久が気になり探しに行くことにした

貴久の部屋に行きドアをノックするも返事が返ってこない

恐る恐る中に入るとベッドにちょこんと座り身体を丸めて縮こまってる貴久がいた


加「...どうした?」

増「僕...ここにいていいのかな?」

加「なんでそんなこと思うの?」

増「僕...嘘つきだから

みんな...優しいけどそれが怖いんだ

僕のこと知ったら嫌われそうで...ごめんなさい」


嘘の内容によっちゃ怒る人もいるかもしれない

でも...それで嫌うだとかこの村から出てけなんて言うやつはいないと思う

ましてや貴久の事だ...嘘をついてる内容なんて言うのは多分彼の心の中にある闇についてのことだろう

だったら仕方のないことなんじゃないか?

...俺なんかが聞いてもいいことなんだろうか?


加「貴久...聞いてもいいかな?」

増「わかってる...言わなきゃいけないって

もう...嘘をつき続けるのはつらい

でも...みんなにわかってほしい」

加「じゃあ今なら下にみんないるから一緒に行こう」

増「...ぅん」


俯く貴久と一緒に下に降りた


小「2人ともどこ行ってたの?

気づいたらいなくなってたから心配したんだよ」

加「悪ぃ悪ぃ...席外すって声かけようと思ったけどみんな盛り上がってたからさ(苦笑)」


俺らが戻ると騒がしかった診察室が静かになった

まぁ...声もかけずにいなくなった俺らが悪いからな(苦笑)

この状況で貴久は話ができるのか...

心配になり貴久を見ると目があいその瞳が不安気に揺れていることに気づいた

大丈夫だよ...という意味を込めて笑いかけるとゆっくりと頷いてくれたから多分もう大丈夫だろう


増「ぁの...僕...みんなに話さなきゃいけないことがあります」

小「ちょっ...貴久?どうしたの」


それだけ言ってぽろぽろと涙を流しちゃった貴久

急なことでみんなあたふたしてるが貴久が話してくれるのを待ってくれている


増「ごめんなさい

僕...僕...みんなに嘘ついてました」

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作者名:春季 | 作成日時:2022年7月24日 5時

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